猫が雪で遊ぶ時の注意点
今年は普段雪が降らない地域での積雪もありました。そんな中めずらしい雪景色に心を奪われ、「お外に出して!」と目をキラキラさせて、ニャーニャー鳴く猫もいるんだとか。
しかし、猫=暖かい所が好き!というイメージが強く、飼い主としては雪が積もっている時に猫を外に出して良いのかどうか、悩んでしまいますよね。滅多に見られない雪で遊びたがる猫の為に、工夫している飼い主さんもいます。
猫に雪で遊ばせるには
まず、猫は犬と違う肉球をもっているため、低温に耐えられないと言われています。そのことから自由にお外に出して遊ばせるのはあまりお勧めできません。雪道のお外には、危険がいっぱいで
- パニックになって遠くへ逃げてしまう
- 車との接触事故
- 転んでケガ
- 凍傷などの病気にかかる
- 凍結防止剤や融雪剤などの誤飲
等、思いもしないトラブルがいっぱい。
でも雪で遊びたがる猫を見ていると、飼い主としては1度でいいから遊ばせてあげたい・・・。そんな気持ちになるでしょう。
そんな時はいつでも家の中に入れるよう、ドアを開けたままにして少しだけ出してあげるのも良いかもしれません。ハーネス等を着用しておくと、猫が逃げ回る心配もないので飼い主さんも安心です。
しかし、長い時間雪道を歩くと、凍傷を起こし危険な状態になってしまう場合があるので、その点は注意が必要です。
これを聞いて「やっぱり雪遊びはやめさせよう。」と諦める飼い主さんもいるかもしれませんが、雪で遊ばせる方法は1つではありませんよ!多くの飼い主さんが、お皿やボウルなどに雪を入れて家の中へ持ち込み、それで猫に遊ばせるという手段を使っているそうです。
これなら猫に雪を見せることが出来ますし、凍傷の心配もなく暖かい室内で雪に触る事も出来るので安心です。
猫が雪道で凍傷になってしまった時の対処法
お家の中に雪を持ち込む、という方法が難しい場合もあります。それは元々お外へ自由に散歩へ行っている猫の場合。普段からお外へ出ている猫の場合、それが日課になっているため、いつものようにお外へ出たがる傾向があります。
もちろん出たがらない場合は出さないようすれば良いのですが、「今日は雪が積もってるからだめ!」と言っても、どうしてもと騒ぐ猫、または脱走してお外へ行ってしまう猫もいます。
そんな時に心配なのが、先ほども話した”凍傷”です。
そもそも凍傷とは、どんな病気かご存知ですか?長い時間寒い屋外にいたり、雪道などの冷たい道路の上を歩いたりすることでかかってしまう病気です。
猫の凍傷は軽いしもやけ状態から始まりますが、この頃はまだ”赤くなりじわじわ痛む程度”で、1日~3日程で回復します。しかし、これを超えると皮膚が変色し黒っぽくなり、1日~3日程度で水ぶくれができてしまいます。徐々に見た目は回復すると言われていますが、ひどい場合には感覚を失ってしまうこともあるそうです。
更にひどくなると、酸素もいかないような状態になってしまい、壊死してしまいます。そうなってしまえば、その部分の切断を余儀なくされることが多いと言われています。
こうならないために、猫が雪道を歩いた際にするべき対処法は
- 体全体、患部を温める
- 動物病院へ連れて行く
この2つです。
まず、凍傷にかかってしまった場合、長い時間寒い場所にいて体が冷えていることは間違いありませんので、ストーブの前でバスタオルやタオルケットで猫をくるみ、暖めてあげる必要があります。
そして雪道を歩いた場合は、当然肉球がしもやけ、もしくは凍傷状態になっていると考えられるので、患部に当たる肉球を中心にしっかりと温めます。温めたタオルやカイロ等を使用して、足元からじんわり温めてあげると良いかもしれません。
軽いしもやけ程度なら自宅で暖め様子を見ることが出来ますが、水ぶくれが見られた場合注意が必要です。先ほども話した通り、感覚が失われてしまう場合や、ひどい時には壊死してしまい切断しなければいけなくなってしまいます。
最悪の事態を避けるためにも、少しでも様子がおかしければ1度動物病院へ連れて行くと安心かもしれません。
猫は雪が好き?
肉球の構造的にも犬よりもずっと冷たさを感じやすく、低体温症をおこしやすい猫ですが、実は真っ白でふわふわ。押すとしゅわっと潰れて溶けていくキラキラした雪は、興味津々な猫が多い様子。
寒い所は苦手・・・、でも雪は気になるなぁ。そんな猫が多そうですね^^
雪大好き!! 雪の中で大はしゃぎする猫たち♪ YouTube おもしろ猫動画
まとめ
ひょっとすると猫は雪が好きなのかもしれません!
しかし、猫に雪道を歩かせるには危険がいっぱいなので、お家の中に雪を持ち込み、雪で遊ばせてあげる方法、またはハーネスを付けて数分のお散歩で済ませるのが良いですね。
猫に雪でたくさん遊ばせて、猫の満足な顔が見れたとしても、その後猫の体に何かあれば後悔してしまいます。雪に興味津々な猫の場合、その子にとって1番良い方法で遊ばせてあげましょう♡
40代 女性 ここ
まずは事故に気を付けなければいけません。
回りが雪で見にくいので車に巻き込まれないようにしましょう。
あとは、肉球が凍傷にならないように気を付けてあげましょう。
少しでも、疑いがある場合は、獣医さんに診ていただきましょう。
40代 女性 なつき
すぐに、保護して暖めながら獣医師に診ていただくため車で、急ぎました。すると、すでに凍傷になっている右手は壊死しはじめていたので、第一関節までを切断しなくてはならなくなりました。可哀想でしたが、生きるためにはしかたがありませんでした。リハビリも頑張りまして、半年後にはパタパタと上手に歩けるようになりました。可愛い性格でしたので、皆さんに可愛がられていました。1年後、里親さんのもとにお邪魔すると、小走りができるようになっていました。その姿を見て、とても安心して涙が出ました。今も元気に長生きしています。