猫が「誤飲・誤食」したときの絶対NG行為
猫がうっかり誤飲や誤食をしてしまったら、飼い主としてはパニックになってしまいますよね。しかし、そこで慌ててしてしまう行為によって、さらなる最悪な結果を招いてしまう場合もあります。
そのような悲しい結果を防ぐためにも、今回は愛猫が誤飲や誤食をしてしまった際の絶対NG行為について解説します。
1.無理に異物を取り出す
すでに誤飲した疑いがある場合は、飼い主さんが無理に吐き出させたり、引っ張ったりしないようにしましょう。
食べてしまったものによっては、無理やり出そうとすると体内を傷つけたり、詰まらせたりする可能性があります。とくに猫が誤飲しやすい「ひも状の異物」は、猫のお尻から出ていても引っ張らずに獣医師に診てもらいましょう。
2.病院の前に食事を与える
動物病院を受診する直前に食べ物を猫に与えてしまうと、診察時にレントゲンや内視鏡検査などができなくなる可能性があります。そうなると診断も遅れてしまうため、猫の治療がスムーズにいきません。
猫に元気がなくても、病院での診察や獣医師からの説明を受けるまでは食べさせないほう良いでしょう。
3.安易に「大丈夫だろう」と思い込む
猫に異変がなく、食べたかどうかも分らない場合などは動物病院に連れていくべきか判断が難しいときもあります。
しかし、口にしたものによっては時間が経つと症状があらわれることがあるため、軽視せずに数日間は猫の体調や様子、ウンチの状態などを気にかけてあげるようにしましょう。食欲不振や嘔吐がある場合は必ず、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
猫が誤飲や誤食したときの正しい対処法は?
猫の誤飲や誤食したものや症状によって、適した対処法は異なります。
以下のような場合は迷わずに動物病院へ行きましょう。
- 猫の体や様子に異変がある
- 猫が有毒なものを誤食した
- 鋭利なものを食べた可能性がある
- 誤飲したものがウンチとして出てこない
有害な物を食べた可能性があるときは、誤食がはっきりしていなくても獣医師に相談をすることが大切です。
無害なものを少量だけ誤食し、猫がいつも通り元気なら様子を見てもいいのでしょうが、ウンチとして異物が出てくる気配がない場合は、診察を受けた方が安心です。
まとめ
猫は、人が予想だにしなかったものを誤飲・誤食してしまうことは少なくありません。
もしも愛猫にそのような状態が見られたら、「実際に食べたと思われる物」「食べたと思われる量」「食べたと思われる時間」をできるだけ確認しましょう。食べたものの残骸が少しでも残っているなら、動物病院の診察時に持参すると説明もしやすくなります。
猫の誤飲や誤食では、飼い主さんが見ていないところでも起こることもあるかもしれません。確実に食べたか不明な場合や不安に思うことは、かかりつけの獣医師に相談すると安心です。
猫が興味を抱きやすいもの、毒性の有無は事前に把握しておくとトラブルを防ぎやすくなります。猫が口にしそうな物は日頃から取り扱いに十分気をつけてあげたいですね。