猫の「初七日」法要は必要?
仏教では、『命日を含めて七日目に故人が三途の川のほとりに到着する』とされています。故人が極楽浄土へ行けるように、遺族が行う法要が初七日です。
大前提として、猫の初七日法要を行わなければならないという決まりはありません。しかし、初七日など法要を行うことで猫の成仏や冥福を祈ったり、飼い主さんの悲しい気持ちに区切りをつけたりすることができるのではないでしょうか。
猫の「初七日」までの流れ
先述したように、猫の初七日法要を行わなければならないという決まりはありませんが、もし行う場合の初七日までの流れについて解説します。
通夜
猫が亡くなったら、きつく絞ったタオルで体を清めてあげましょう。ドライアイスや保冷剤などで体を冷やして、きれいなタオルや布で体を包み、ペットシーツを敷いた箱などに納めます。
亡くなった猫を安置して、お別れの時間を過ごしましょう。
火葬や埋葬などペット霊園を利用する場合は事前に連絡を入れます。火葬方法は個別や合同など種類があるので、納得できる方法を選びましょう。
葬儀
火葬をして遺骨を自宅に持ち帰るか、ペット霊園に埋葬します。
自宅の敷地に土葬する場合は、棺や棺の中に入れるお供え物などは土にかえりやすいものにし、野生動物に荒らされないように深く土を掘って埋葬します。
猫の初七日に行うこと
猫の初七日に必ずしなければならないことはとくにありません。
猫の写真や動画を見る、家族と猫の思い出話をするなどでも構いません。今回は、節目として初七日にできることをご紹介します。
1.納骨をする
火葬後、初七日に納骨をしなければならないということはありませんが、納骨をするタイミングのひとつです。
決まりはないので納骨せずに手元で供養することもできますし、四十九日や一周忌のタイミングで納骨することもできます。
2.お供えをする
猫のお墓や仏壇に猫が好きなキャットフードやおやつ、お線香、お花などをお供えしてもいいでしょう。
3.お経を読んでもらう
猫の法要にお経が必要というわけではありませんが、飼い主さんの悲しみを和らげたり、猫のために祈ったりする方法のひとつです。
ペット霊園に納骨している場合、合同法要でお経を読んでもらったり、個別でお坊さんを手配してもらえたりします。
また、ペットの供養をしているお寺を探して、自宅でお経を読んでもらう方法もあります。
まとめ
初七日は、仏教で故人が極楽浄土へ行けるようにと行う法要です。
猫の初七日法要を行わなければならないという決まりはありませんが、飼い主さんのための節目のひとつとして考えることができます。
納骨やお供えなど飼い主さんが納得できる方法で猫の供養をしてあげましょう。