猫が「オドオド」している時の原因
自由奔放でマイペースな印象の強い猫でも「オドオド」している時もあります。今回は、そのような時の原因について解説します。
1.大きな音や声
猫はもともと警戒心が強い動物で、物が落ちた音、花火や雷の音など大きな音などがすると驚いてしまいます。
飼い主さんの大きな声でも驚いてオドオドすることがありますので、猫と暮らす場合には突然叫んだりすることがないような配慮が必要です。
2.知らない人や動物
猫にとって家の中は縄張りです。お客さんが来ると「縄張りに侵入された」と猫は感じ、緊張しオドオドしたり隠れたりしてしまうことがあります。
窓から見える範囲も猫の縄張りと言われることがあり、庭に来た猫などの動物に反応することもあるのです。新入り猫に対して先住猫がオドオドすることもあります。
3.環境の変化
猫は環境が変わることに敏感です。保護されたばかり、新しいおうちに迎え入れられたばかり、引っ越し、動物病院に行く時などには緊張や不安、恐怖などでオドオドしてしまうことがあります。
4.猫の性格
猫はもともと警戒心が強く臆病な動物です。しかしそれは、猫の性格にもよります。
生まれつきおとなしい性格の猫、とても臆病な性格の猫、1匹で飼われている猫は、いつもと違うことが起きた時にオドオドしやすいでしょう。
5.病気やケガ
痛みがあると刺激に過敏になったり、行動が慎重になったりする場合があります。
また、病気によっては性格の変化がみられる場合もあります。
猫に落ち着いてもらうための対処法とは
では、「オドオド」している猫に落ち着いてもらうためには、どのように対処するべきなのでしょうか。
隠れる場所を作る
猫は、狭くて薄暗い場所にいることで安心できます。猫がオドオドしてしまうような状況の時に、身を隠せる場所があれば、そのストレスを減少させてあげることができます。
ダンボールの箱、キャリー、ケージなどを設置してあげましょう。
そっとしておく
オドオドしている猫を落ち着かせようという気持ちから構ってしまうと、猫を余計にオドオドさせてしまうことがあります。
また、不安な気持ちから威嚇や攻撃をしてきたりする可能性も。
時間が経てばいつも通りになることが多いので、過剰に心配することなく、猫のペースに合わせてあげましょう。
ストレスの原因を取り除く
猫がオドオドしてしまうストレスの原因を探して、猫の目につく場所から取り除いてあげましょう。
とはいえ、原因を突き止めることが意外と難しく、時間がかかってしまう場合もあります。
猫の体調をよく観察したり、部屋の中など今までと変わったところがないか、確認してみましょう。
動物病院を受診する
病気やケガなどが疑われる場合は、早めに動物病院を受診し治療を受けましょう。
動物病院に行くことが苦手な猫には、帰宅したらごほうびを与えて「動物病院に行くといいことがある」とイメージを持たせるといいかもしれません。
まとめ
猫がオドオドするのは、驚くことがあった時、縄張りを侵された時、環境が変わった時、体が不調の時などです。
まずは、猫が落ち着く隠れ場所を用意して、無理に構わずそっとしてあげましょう。
体の一部を頻繁になめる、食欲がないなど、いつもと違う様子がみられる時は動物病院に連れていって相談をしましょう。