1.寂しい
猫が寂しい時は「飼い主さんの後を追いかける」「鳴いて飼い主さんを呼ぶ」というような分離不安の状態になることも少なくありません。
寂しさの度合いは猫によって異なりますが、強い不安を感じるとストレスになり、心身にも影響が出てきます。
トイレ以外の場所で粗相をすることや過剰に被毛を舐めるなどの行為を繰り返してしまう場合もあります。
対処法
「しばらく遊んでもらえていない」「甘えたいのにスルーされてしまう」など、自分の要求が叶わないことがあると、飼い主さんの気を引く行動をとります。
イタズラや邪魔をするような態度が多く見られたら、猫と遊ぶ時間を増やしてみましょう。猫から近寄ってきた時には優しく声をかけたり、撫でてあげたりしてスキンシップをとるようにすると良いでしょう。
信頼関係を築くためにも日々のコミュニケーションは大切にしたいですね。
2.注目してほしい
飼い主さんが本を読んでいたり、スマホを見ていたりと、何かに集中している時に目の前を遮るように登場する猫は多いでしょう。
そんなときは、飼い主さんが自分以外の何かに注目しているのが嫌なのかもしれません。壁や家具で爪をとぐ行為や物を落としたり壊したりするのも猫なりの気の引き方です。
飼い主さんが反応することを猫がわかっていて、わざと行うのです。
同じように、寝床やトイレを清潔にしたり、猫が過ごしやすい環境を整えることを怠ってしまうと、あえて粗相をしたりするのも同じ心理からの行為と言えるでしょう。
対処法
猫は、飼い主さんに相手にしてもらえなくてもストレスになることがあります。その結果、イタズラや人が困るような行動を起こしやすくなります。
猫の寝床やトイレ、食事をとる場所は衛生的で落ち着けるスペースであるかを見直すことが大切です。
また、運動不足の解消には、キャットタワーやポールのような猫が登れる場所を作ってあげましょう。高い所から周囲を眺められると気持ちも安定し、「カーテンのぼり」のような危ない行動も抑制しやすくなります。
愛猫のお世話をしたり、過ごしやすい環境を整えてあげることで、自分のことを気にかけてくれている、と猫に感じてもらえるのかもしれません。
3.構ってもらいたい
猫は、「突然噛みついてくる」「通り道でいきなり寝転ぶ」など、こちらの状況はお構いなしに気分で行動を起こすことがあります。
猫の心理としては、「遊びたい」「構ってもらいたい」という気持ちがあるようです。
エネルギーを上手に発散できていないときや遊んでもらう時間が少なすぎる猫はストレスを抱えやすくなります。そのため飼い主さんを邪魔するような仕草や行動が目立つようになります。
対処法
たとえば、飼い主さんの生活パターンが変わった時や引っ越しなどの環境の変化が、この問題行動の原因となっている場合があります。母猫的な存在の飼い主さんが近くにいるだけで安心するので、そばを離れようしないことも。
優先すべきは、猫が安心して過ごせる空間を作ることです。しかし、猫との接し方についても同じように気をつけたいところです。
日頃から猫に構いすぎていると、その反動で猫が寂しさを感じやすくなってしまいます。
常にベッタリでは分離不安症など体調に影響が出てしまうこともあるため、猫だけで自由に過ごす時間も少しずつ増やすことを意識していきましょう。
まとめ
猫がダメなことをわざと繰り返してしまうのは、日々の強い不安や不満といった「ストレス」が原因になっていることが多くあります。それらを改善するためには、猫に合わせた環境を整えたり、ストレスになっていることを根本的に取り除く必要があります。
愛猫の問題行動が気になったら「猫が喜ぶこと」を積極的に行い、適切なスキンシップをとるように意識しましょう。普段の猫の様子を観察してみると、本当の気持ちが見えてくるかもしれません。
愛猫にあった対処法を試しながら、猫が落ち着ける環境を目指していきたいですね。