猫も『紫外線対策』を忘れないで!必要な理由と対策方法2つ

猫も『紫外線対策』を忘れないで!必要な理由と対策方法2つ

猫は日光浴が好きですが、紫外線対策の必要性は気になりますよね。実は紫外線対策をしておかないと、こんなトラブルに発展する可能性も…!?猫にとっての紫外線対策の必要性について本記事にてご紹介したいと思います。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫も「紫外線対策」が必要な理由とは

日傘の下の子猫

猫は日光浴が好きですよね。暖かい窓際で日光を浴びながら昼寝をしている姿はおなじみの風景です。しかし、あまりにも長時間紫外線を浴び続けてしまうと、「日光皮膚炎」を発症してしまう場合もあります。

この「日光皮膚炎」は青い目の白猫が発症しやすいと言われてはいますが、紫外線を浴び続けてしまえば白猫以外でも発症するケースはあるそうです。

「日光皮膚炎」は目・鼻や口周り、耳といった毛の薄い部分に炎症が起きてしまう皮膚炎のことを指します。紫外線の刺激によって炎症が起きるため、猫が日光浴をする場所には対策を施す必要が出てくるということですね。

また「日光皮膚炎」が「扁平上皮癌」という癌に移行してし、治療が遅れてしまうと耳を全部切除しなくてはならない場合もあるようです。

そのような事態を避けるために、飼い主としてきちんと愛猫の「紫外線対策」をする必要があります。

そこで今回は、紫外線から猫を守るためにご家庭でもできる基本的な対策方法をご紹介します。日差しが強い季節になる前に、ご自宅の環境を確認し、対策が必要な場合は参考にしていただければ幸いです。

1.まずは窓にUVカットフィルムを

窓際の猫

家の中にいれば紫外線対策は必要ない…と思うかもしれませんが、窓から入ってくる陽射しにも紫外線は多く含まれています。

そのため、窓際で日光浴をするのが好きな猫を飼っている場合は対策しておくことが大切です。

窓からの直射日光に対しては、あらかじめUVカットフィルムを貼っておくのが効果的とされているようです。

こういったフィルムは高価なものが多かったのですが、最近では100均でも販売されているようなので購入しやすくなっているようですよ。

最近は、紫外線対策用窓ガラス等もあるようですがやはりそれなりの予算が必要になりますので、新規でお部屋を用意する場合以外は、まずはUVカットフィルムを今ある窓に貼って様子を見てみることから始めてみてはいかがでしょうか。

2.紫外線が強い時間帯と場所の確認

カーテンのある窓辺でくつろぐ二匹の猫

UVカットフィルムにも効果はありますが、愛猫の皮膚が弱くて心配なようでしたら、紫外線が強い時間帯には窓に近寄れないように家具を配置するなどの対策が必要です。

いざというときのために、まずはUVカットができるカーテンを選択しましょう。最近はリーズナブルな価格帯でもUVカットのカーテンは販売されています。

もちろん完全に遮光してしまうと猫にとって必要なだけの日光浴ができなくなってしまいますので、時間帯や陽射しの強さで臨機応変な対策ができるようにしておくと良いですね。

またUVカット可能なオーニングを取り付けるのも良い対策になるでしょう。オーニングとは、日除け・雨除けのために屋外に設置する可動式のシェードやテント・タープの総称です。こちらは紫外線だけでなく夏に向けての暑さ対策にも向いています。

猫は暖かい場所が好きだと言っても、暑すぎる場所にずっといると熱射病にかかってしまう危険も。

まずは家の中に、時間帯によって日差しが強く当たり過ぎな場所はないかを調べ、猫が日光浴をしても問題ないように環境を整えることから始めましょう。

まとめ

サングラスで対策する猫

猫にとって日光浴は必要なのですが、強い日光を浴び続けてしまうと皮膚トラブルを発症してしまうこともあります。

普段から愛猫の様子をチェックしつつ、今回ご紹介した対策以外にも、必要ならUVケアクリームを塗ってあげるなど、愛猫に合った対策をしてあげましょう。

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