猫と考えるSDGs!そもそもSDGsとは?
SDGsとは、「Sustainable Development Goals」の略で、日本語で訳すと「持続可能な開発目標」という意味です。
2015年9月に世界のリーダーが集まって開かれた国連サミットで採択されたもので、2030年までに達成するべく定められました。
このSDGsは、「17の目標」と「169のターゲット」から構成されています。「17の目標」には、貧困や飢餓をなくすこと、生まれた場所や性などに関わらず平等な社会、豊かな経済の発展、自然の保護と気候変動対策といった内容が含まれます。
この「17の目標」をさらに深く掘り下げたものが、「169のターゲット」となります。
中でも自然の保護や気候変動対策は、私たちの日々を見直すことで貢献することができる最も身近なテーマでもあります。
猫と暮らしていく中で考えられる様々な取り組み
先ほど紹介したように、自然保護や気候変動対策といった課題は、私たちでも行動して貢献することができます。
特に気候変動は地球の温暖化や異常気象など様々な問題につながってしまうため、一人ひとりの心掛けが大変重要となります。
ここでは、猫と過ごす日々の中でSDGsに貢献するためにできる取り組みを紹介します。何か行動したいけど自分に何ができるのか分からない…という人はぜひ参考にしてみてください。
環境に優しい猫用品の使用
猫を飼っていると様々なグッズが必要になりますが、たくさんの商品がある中で何を基準にして選んでいるでしょうか。おそらく使いやすさや価格、飼い猫の好き嫌いなどに応じて購入する人が多いかもしれません。
しかし最近では、SDGsを意識して環境に配慮して作られた猫用品も出てきています。
たとえば、100%再生利用が可能な段ボールでできた猫用爪とぎや、古い材料をリサイクルして作られたおもちゃ、天然成分のみでできた猫砂があります。
これらの商品を取り入れることによって、環境を守ると同時にCO2の排出も減らすことできるでしょう。
使わなくなった猫用品の寄付(リユース)
ずっと猫を飼っていると、家庭で使わなくなってしまった猫用品も出てくるのではないでしょうか。
飼い猫の好みに合わなかったキャットフードやおもちゃなど、もったいなくて困った経験がある人もいるかもしれません。
最近ではネットで検索すると、不要になった猫用品を送ることで動物保護施設に寄付してくれる団体もあります。
ケージやキャリー、フード、おもちゃ、開封済みのペットシーツや猫砂など、寄付の対象も幅が広く、不要になったものを捨てずに再利用できないか考えてみることが大切です。
ペットフードロスの削減に貢献する
最近では、まだ食べられるにもかかわらず食品が廃棄されるフードロスが問題になっています。私たち人間の食べ物に限らずペットフードでも起こっており、「ペットフードロス」と呼ばれています。
これらは単にもったいないというだけではなく、捨てられた食料を焼却するのに燃料が使われ、結果として地球温暖化にもつながります。
ペットフードロスをなくすためにも、買いだめを控えて計画的に購入するようにし、初めて食べさせるおやつ等は試供品やなるべく少量のものを用意して、愛猫の好みに合うかどうか確認してみるといいでしょう。
どうしてもロスが出そうな場合は、譲れる人を探したり寄付できるところを探したりして、廃棄にならないよう工夫しましょう。
電化製品を変えてCO2の削減に貢献
地球温暖化につながるCO2は、日々の生活で必要不可欠な電化製品を使うことによっても排出されています。
猫を飼っていると、外出時でもエアコンを付けっぱなしにしたり、ホットカーペットや空気清浄機といった電化製品を使うこともあると思います。
そのような使用頻度の高い電化製品は、省エネタイプのものに切り替えるだけでCO2排出を減らすことができます。
また、夏はクールマットを活用したり、冬は湯たんぽを使うなどすることで電気を使わない工夫を取り入れることも可能です。
毎日のように使っている電化製品だからこそ、できる限りのエコを意識してみると良いでしょう。
SDGsの実現に向けて取り組みを行っている団体に寄付をする
日ごろからSDGsを意識して行動するというのはなかなか難しいこともありますよね。その場合は、SDGsに関する取り組みを行っている団体を探して寄付をするのが最も手軽な方法です。
ただし寄付先を選ぶ際には信用できる団体であるかどうかをしっかり見極める必要があります。
寄付の使い道や団体の活動内容をみて、自分が納得できる団体に寄付することで貢献できたという達成感をより感じることができるのではないでしょうか。
まとめ
SDGsという名前だけを聞くと、難しくて自分には何もできないのでは?と思ってしまう方も多くいらっしゃると思います。しかし実際には気候変動対策や自然保護といったとても身近な問題も焦点になっています。
まずは猫との暮らしの中で、環境にやさしい商品を手に取ってみたり、処分するものやフードを減らすことでSDGsに貢献することができるのではないでしょうか。
一人ひとりが生活を見直してみることで、SDGsの目標達成へと繋げていけるでしょう。