猫の「嫌いな人」への鳴き声と意味
猫が嫌いな人に対して出す鳴き声にはどのようなものがあるのでしょうか。
1.「シャー」「フー」
牙をむき出しにして「シャー」「フー」と強く息を吐くような鳴き声をあげるのは防御的な威嚇をする時です。ヘビの真似をしているとされています。
この時、嫌いな人との距離を測っていたり、猫は縄張り意識が強いため「縄張りに入るな」と威嚇していたりします。この鳴き声をあげている時は、いつでも相手に飛びかかれる準備をしています。
自分の方が強いと感じた時は堂々と立っているのに対し、耳を倒し腰が引けている時は内心は怖がっている状態です。
2.「ウー」「グルゥー」
低いうなり声をあげている時は、「嫌だ」「やめてほしい」という意味です。
ドライヤーや掃除機など、嫌いな物に対してもうなり声をあげて威嚇することがあります。
3.「パァン」
猫は、つばを吐くような勢いのある音を口から発するときがあります。「空気砲」と呼ばれるほど強い音がするのが特徴です。嫌いな人や嫌な物が近づいてきたときに「これ以上近づくな」と威嚇の意味ですることが多いです。
我が家の猫も、家に来たお客さんが近づいて来た時に、数回空気砲で威嚇をしたことがあります。その時は噛みつくのではないかと思うくらい愛猫は威嚇をしていて、とても驚いたのを覚えています。
猫が「嫌いな人」に鳴いている時にしてはいけないこと
では、上記のような威嚇の状態の時に、猫にしてはいけないこととは一体どのようなことなのでしょうか。
猫に近づく
猫は「あっちにいけ」と威嚇の意味で鳴いています。猫に近づけば猫をさらに怖がらせたり怒らせたりすることにつながります。
また、押し入れや家具の下などに猫が隠れてしまい、長時間出てこなくなることもあります。猫から見えない場所に移動しましょう。
猫に触ろうとする
猫に触ろうと手を伸ばしたことで「攻撃された」と猫が思い、猫が引っかいたり噛みついたりすることがあります。
こちらが何もしていないのに猫が噛みつくなど、攻撃行動をするきっかけにもなります。
猫を見つめる
鳴き声が聞こえれば、つい猫を見つめてしまうかもしれませんが、猫はじっと見つめられると相手が自分に敵意があると感じます。
見つめることで猫をさらに怒らせてしまうので、目をそらしたりゆっくりまばたきをしたりして敵意がないことをアピールしましょう。
猫に声をかける
嫌いな人の声は、猫にしてみれば不快な刺激となります。猫が穏やかに過ごせるように静かにしましょう。
猫を叱る
威嚇の意味で鳴いている猫を怒鳴ったり叱ったりすれば猫は攻撃されたと感じ、猫との関係が悪化します。
猫にストレスを与えず、落ち着けるように振る舞うことが大切です。
まとめ
猫は「嫌いな人」に対して、普段の可愛らしい鳴き声ではない声で威嚇をしたり怒りを表現します。
怒っているように見えても実はとても恐怖を感じている場合もあり、うっかり近づいてしまうと、身を守るために猫が攻撃をしてくることもあります。
今回ご紹介したような鳴き方をしているときには、猫を刺激しないように離れて見守ってあげましょう。