『心を開いていない猫』の行動・仕草4つ

『心を開いていない猫』の行動・仕草4つ

猫はもともと警戒心の強い動物です。人間のことを身近な存在として認識する猫も多いですが、心を開いていない猫がいるのも事実。ここでは信頼関係が築けていないときの行動やしぐさをご紹介します。

1.隠れる

隠れる猫

猫は狩猟の動物なので、人目につきづらい場所に隠れる習性があります。それは狭い場所や位場所が、外敵から身を守れる安心な場所であると本能で感じているからです。

しかし家の中で暮らしている猫は、外敵もいなければ食事も保証されるため、警戒する必要が激減します。リビングの床やクッションの上など、あらゆる場所でくつろいでいるのは完全に安心している証拠なのです。

それとは逆に、家の中でも、ソファやテレビの裏に隠れてしまう猫は、心を開いていない証拠。いつもは部屋でリラックスしているのに、来客時は隠れてしまうときは、見知らぬ人への警戒心の表れです。

2.イカ耳をすることが多い

イカ耳をする猫

猫の耳は感情がストレートにあらわれる部位です。猫は人間の言葉をしゃべることはできませんが、耳の動きや角度を見るだけでその心理をくみ取ることができます。

そんな猫の耳で有名なのが「イカ耳」。両耳を伏せるように水平にし、少し後ろに引くなど、イカのヒレに似た状態の耳のことです。

猫がイカ耳になるときの心理は、不安や警戒、萎縮など。大きな物音や見知らぬ人や動物に反応してイカ耳になるのは、あたりまえですが、日常的なイカ耳は心を開いていないサインです。

イカ耳をしている猫の顔は、個性的なのでかわいらしく見えることもありますが、この時構ってしまうのはNGです。警戒心がほどけるまでは、距離感を大切にしてあげてください。

3.しっぽを巻き付けた状態で座る

しっぽを隠す猫

猫はしっぽにも感情があらわれます。猫同士のコミュニケーションやボディランゲージにも使われているほどです。

猫がしっぽを後ろ足の間に隠すようにくるりと巻き込んでいるときは、おびえている証拠です。ただし前足にくるりと巻き付けているならリラックスしているので、誤解のないように。

また抱っこできるくらいの関係性が築けたときも、猫の心理を確認できるチャンスです。あおむけに抱いて、おなかをしっぽで隠すようなしぐさをしたら、完全に心は開いていないでしょう。

逆に、しっぽをだらりと垂らし、無防備にしていたら安心している心理状態です。

4.ヒゲが後ろに向いている

不安そうな猫

猫のヒゲは、前に向いたり上に向いたり、わりと自由に動きます。猫はヒゲにも感情が表れるので、もしヒゲが後ろに反ることが多いようなら、緊張が続いている状態です。

たとえば、掃除機やテレビの音でびっくりしてヒゲが反るのは、ただびっくりしただけですので安心してください。

日ごろからヒゲを顔にぺったりとつけたり、常にヒゲが後ろに向いたりしている場合は配慮してあげる必要があるかもしれません。猫が心を開けるよう、接し方や環境を見直してあげましょう。

まとめ

下半身を隠す猫

猫が心を開いていない原因は、全部が全部飼い主さんのせいではありません。生まれつき臆病な性格だったり、幼い頃の生活環境がよくなかったりと、理由は様々です。

特に外で暮らしていた元外猫は、警戒心を持つことが生きる術であったため、すぐには心を開けないことも多いものです。

猫の様子を見て(まだ心を開いていないな…)と感じたときには、急がずゆっくりと猫のペースを確認しながら信頼関係を築いていってあげてくださいね。

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