猫の知能レベルは人間の何歳くらい?
猫は知能が高く、人間の言葉を理解する能力や、興味のあることに関する記憶力に長けています。猫の知能についてはまだまだ研究途中ですが、猫の知能レベルを人間の年齢に換算すると2~3歳くらいだという説が有力のようです。その根拠は、猫の行動と2~3歳の人間の子供の行動に共通点が多く見られることにあります。
もちろん人間の子供は、2~3歳になれば言葉を使ったコミュニケーションがとれるという点で猫とは大きく違います。しかし大人にお世話をしてもらいながらすくすく成長する2~3歳児の姿は、飼い主さんにお世話をされながら、持ち前の好奇心を活かしてあらゆることを学習していく猫の姿に重なる部分が多いですよね。
猫と2~3歳ごろの子供に共通する行動をご紹介するので、猫と人間の子供の似ている部分を確認してみましょう!
猫と人間の子供に共通する行動
1.自分の要求を声や仕草でアピールする
猫も幼い子供も、誰かにお世話をしてもらわなくては生きていけません。お腹が空いても自分でごはんを用意して勝手に食べるということができないので、誰かに「ごはんが食べたい」と伝える必要があります。
猫は鳴き声や飼い主さんをじーっと見つめるといった仕草、飼い主さんをちょんちょんと触るといった方法で自分の要求をアピールします。一方、人間の子供は「お腹空いた」と言葉にしたり、ぐずって甘えたりすることでアピールします。
やり方は多少異なりますが、声と仕草で自分の要求を伝えるという点では猫も子供も同じですね。
2.スキンシップによるコミュニケーションが多い
言葉を持たない猫にとって、コミュニケーションの中心はスキンシップになります。飼い主さんに撫でてもらったり、逆に猫が飼い主さんの体をペロペロと舐めて毛繕いをしてくれたりすることで絆が深まっていくのです。
人間の子供はある程度大きくなれば言葉を使ったコミュニケーションが主流になりますが、2~3歳のころは抱きついたり手を繋いだりといったスキンシップを求める子が多いです。スキンシップを求めて素直に甘えてくるのも、猫と子供の愛すべき共通点ですね。
子供は成長すると恥ずかしがって親に素直に甘えてくれなくなるものですが、猫はいくつになっても変わらずに甘えん坊でいてくれるのが嬉しいところです。
3.どうすれば褒められるのか、どうすれば叱られるのかを学ぶ
猫も人間の子供も、「飼い主さんに(パパやママに)褒められたい」「叱られたくない」という気持ちが行動原理のひとつとなっています。
たとえばごはんを完食できた時に「いい子だね!」「頑張ったね!」と褒めると、猫も子供も「ごはんを残さず食べると褒めてもらえるし、飼い主さん(パパやママ)が喜んでくれるんだ♪」と学習し、次回以降もごはんを頑張って食べてくれることが多いです。
逆にイラズラをして叱られた時は、「悪いことをしてしまったんだ。もう叱られたくないな…」と考えて、同じイタズラは繰り返さなくなるのです。猫も子供も良いことと悪いことを学習してもらうためには、たくさん褒めて必要な時はしっかり叱ることが大切なのでしょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:むぎ♀ / ラガマフィン / 1.8kg
猫と2~3歳くらいの人間の子供は行動や考え方に似ている部分が多く、知能レベルも同程度とされています。2~3歳ごろのお子さんがいるご家庭で猫を飼っている場合は、まるで兄弟のようにそっくりな姿を見られるかもしれませんね。
また忘れてはならないのは、猫は知能の高さゆえに飼い主さんに馬鹿にされたり雑に扱われたりすると、そのことを敏感に察知してしまうということです。愛猫と良い関係を築くために、子供の気持ちを尊重するのと同じように、猫にもリスペクトを持って接してくださいね!