愛猫の為の『葬儀社』選びで重要なポイントとは?気を付けるべき5つのこと

愛猫の為の『葬儀社』選びで重要なポイントとは?気を付けるべき5つのこと

愛猫を亡くしてしまった時の喪失感は、言葉では表せません。不慮の事故等による突然の場合はもちろん、たとえ事前に覚悟ができていた闘病や介護の末だとしても、冷静に受け止められるものではありません。そのため、いざという時に正しい判断が出来ない状態で悲惨な結果になってしまうことを避けるためには、できれば葬儀社探しは冷静に判断ができるように愛猫の生前から始めておくことをおすすめします。いつか来るその日のために、愛猫のための葬儀社選びのポイントをご紹介します。

葬儀社選びはなるべく生前に

ペット供養のろうそく

愛猫が亡くなった時のことなど、積極的に考えたい飼い主さんはいないでしょう。愛猫がまだ若くて元気な時はもちろんのこと、長い闘病生活や高齢猫の介護をしている飼い主さんですら、積極的に考えたいことではないはずです。

しかしいざ愛猫を亡くしてしまうと、話は別です。時間の経過と共にご遺体は傷んでいきます。頭では「早く決めなければ」と分かっていても、悲しみからはなかなか立ち直れず、実際には頭が働きません。

猫の葬儀やご供養の仕方については、法律による決まり事も少なく、自由度が高いです。そのため慌てて葬儀社を選んでしまうと、「もっと調べておけば…」と後悔してしまうかもしれません。

人間と猫の寿命差を考えれば、一緒に暮らす時間よりも供養する時間の方が長くなるでしょう。その長い時間を後悔しないためにも、愛猫の生前から良心的な葬儀社の候補を挙げておくのは決して無駄ではないはずです。

今回は、愛猫のための葬儀社選びのポイントや気を付けるべきことについてご紹介します。

愛猫のための葬儀社選びで重要なポイント

猫のお墓

愛猫が亡くなったら、飼い主さんご自身の手でご遺体をきれいに拭き、ご自宅に安置することになります。ご遺体は傷んでいきますので、できるだけ早く葬儀社や霊園を選ばなければなりません。

決まったら、葬儀、火葬、初七日などの法要や納骨を進めていくのが一般的です。その後も、一周忌や三回忌といった法要を行うこともあります。

猫の法要に特別な決まりがあるわけではないので、飼い主さんが愛猫に生前の感謝の気持をどのように伝えて送り出したいかによって決めることになります。

まず決めるべき項目は、「火葬」と「納骨」の方法です。

火葬の種類と概要

一般的に、愛猫の火葬は3種類の中から選ぶことになります。

合同火葬
火葬の中では安価な方法です。他の動物達と一緒に火葬するため、遺骨は返してもらえないことがほとんどです。自治体の場合はほとんどが合同火葬ですが、一部の自治体ではゴミと一緒に焼却することもあるため、事前に確認しておきましょう。
個別一任火葬
個別に火葬するため、遺骨は返してもらえます。ただし、火葬は葬儀社のスタッフに一任するため、ご家族の立ち会いはできません。
個別立会火葬
葬儀、出棺、火葬、お骨上げなどの全行程にご家族が立ち会えるため、最も手厚く愛猫とお別れできます。個別火葬なので、遺骨も返してもらえます。

納骨の方法と概要

ご遺骨をどこに納骨するかによって、その後のご供養の仕方も変わってきます。一般的に下記の4種類の中から選べます。

合同墓地に納骨
他の動物と一緒のお墓に納骨します。個別にお墓を建てる必要がないため、費用も安価です。一周忌や三回忌などの法要は、霊園等のルールに従って合同開催になりますが、お墓参りは自由にできます。ただし、一度納骨すると個別に取り出してもらうことはできません。
個別墓地に納骨
霊園や納骨堂に、個別のスペースを確保して納骨します。自由にお参りできるだけでなく、一周忌や三回忌などの法要も自由に実施できることが多いです。個別のスペースや墓石を用意する分、費用は高額になります。
散骨
納骨せずに、ヘリコプターや船から海等に散骨して自然に還します。ペットの散骨に関する法律はありませんが、常識やマナーから外れることで問題に発展することもあるため、ご自宅の敷地内に撒かれるのでない限り、信用できる業者に依頼することをおすすめします。
手元供養
火葬した遺骨をご自宅に設けた祭壇に安置し、ご自身で管理します。敷地が私有地の場合は、庭先に埋葬することもできます。手元供養でも、葬儀社に依頼して一周忌や三回忌等の供養を実施できますし、気持ちの整理がついた段階で改めて霊園等への納骨もできます。

愛猫の為の「葬儀社」選びで気を付けるべきこと

葬儀社のスタッフ

では、愛猫の為の葬儀社選びで気を付けるべきことには、具体的にどのようなことがあるのでしょうか。

1.誠意のある丁寧な対応をする

動物の埋葬や葬儀に関する法律はなく、ペット霊園事業を規制する法律もありません。行政からの認可などの指標がないため、ご自身が積極的に見学や問い合わせを行い、スタッフが誠意のある丁寧な対応をしてくれるかどうかを見極めましょう。

2.要望に応じた提案をする

要望をしっかりと聞き、予算も考慮して提案をしてくれる業者は、信用できると考えられます。不要なオプションをすすめたり、要望を無視した高額プランを提案してくる業者は、儲け主義や経営に行き詰まっていることも考えられます。

3.明快な料金体系である

オプションも含めて分かりやすく明確な料金体系であることを確認しましょう。話の過程で料金表にないオプションが次々と出てくるような場合は、最終的な総額が分からないまま契約することになってしまうかもしれないため、要注意です。

4.送迎サービスがある

ペット葬儀車が自宅まで来てくれる場合を除き、愛猫のご遺体を火葬場まで持参する必要があります。お車がない場合は、送迎サービスをしてくれるかどうかも大きなポイントです。

5.地域住民や利用者からの評価が高い

葬儀社は納骨堂やペット霊園を兼ねていることも多く、火葬をしたら終わりというわけではないことも多いです。利用者の評判はもちろん、地域住民ともトラブルなく運営していることも重要です。ネットの口コミの他に、地域住民の評判なども確認できると安心です。

まとめ

手元供養

愛猫の生前から亡くなることを考えたくはありませんが、後悔せずに愛猫の供養をするためにも、葬儀社選びは大切です。ご家族がどのように見送り、供養をしていきたいのかをイメージし、事前に葬儀社の候補を挙げておくことをおすすめします。

ご近所の評判を集めるのは難しいかもしれませんが、信頼できるかかりつけの動物病院に相談してみるのも良いかもしれません。

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