1.優れた動体視力があるから
ときどき部屋の中で何もない壁や天井等を凝視しているため、猫には幽霊が見えているのではないか、と言われているようです。
しかし実際猫の視線の先には、人間には見えない大きさの生き物やほこり等が存在している可能性が高いのです。
猫の視力は0.2くらいなのであまり良くありませんが、動くものを見極める動体視力が優れています。そのためその小さな生き物の動きがコマ送りに見えるため、猫はすぐさま反応することができるのです。
2.優れた聴力があるから
ジーッとしながらも真剣な表情で目線を集中させている猫には、幽霊が見えているのではと言われます。
猫の耳は「パラボラアンテナ」とも言われるほど、猫は優れた聴覚を誇っています。例えば、200mほど離れている虫の動きもその音を察知できるようです。
そのように、私たち人間には到底聞こえない音を敏感に感じ取っているため、その音の聞こえる方向につい集中してしまうのです。そしてその様子が、何もない方向をじっと見つめているように見えてしまい、「幽霊が見えている?!」と人間に思わせてしまうようです。
ちなみに、猫の優れた聴力のせいで一緒に暮らす人間の心音も聞こえていて、通常か緊急かを明確に聞き分けています。そのため、ワクチン接種など、猫にとって嫌なことは言葉にあらわさなくてもバレていると考えておきましょう。
逆に猫自体が幽霊に見える?!
光っている大きな目や柔軟でしなやかな動きを見ていると、猫自体が幽霊に見えてきませんか?
外から取り入れた少ない光を、目の奥にあるタペタムという輝板によって光をおよそ50%増幅することができます。暗闇で猫の目が光って見えるのはそのためです。
なお、肉球により音がせず尻尾やヒゲによって暗がりでも音を立てずにひっそりと近づいてくることもできます。
猫が苦手という方は、特徴的なこれらの身体能力を怖がったり嫌がったりすることが多いようです。
まとめ
猫は『幽霊が見えている』と言われるのはナゼ?2つの理由と特有の優れた感覚とはについてお伝えいたしました。
結論として猫に幽霊が見えているのか、明確に分かりません。しかし、猫の身体能力を考慮すると人間が見えていない物事を感じていることに間違いはなさそうです。
私は幽霊が苦手なため、愛猫には見えないと思いたいです。謎のままにしておく方が良いのではないでしょうか!