猫が「うっとりするニオイ」4選
猫がうっとりするニオイにはさまざまな種類がありますが、今回はその中から4つをご紹介します。
1.またたび
猫が大好きなニオイと言えば「またたび」が有名ですよね。
嗅ぐと体をこすりつけたり、気持ちよさそうにしているのは、フェロモンを感知する器官から、またたびに含まれている特有の成分を感じ取っているからです。
依存性はほとんどなく、効果は猫によって個体差がありますが、猫のストレス解消に役立ちます。
一方で、またたびを過剰に与えすぎるとショック症状を起こしてしまう危険ケースもあります。とくに仔猫や老猫、心臓に疾患がある猫は体に負担をかけるので、与える際には注意が必要です。
2.キャットニップ
「キャットニップ」は猫も楽しめるハーブとしてまたたびと同様の効果が得られる植物です。
好みには個体差がありますが、猫が嗅ぐとリラックス効果があるため、うっとりしてしまう猫は多いでしょう。
少量ならまたたびよりも刺激が少ないので、猫に手軽に与えることができます。
3.キャットミント
ハーブ系の植物には「キャットミント」という猫が好む草花もあります。可愛い藤色の花をつけるため、ガーデニングで取り入れる家庭も多いかもしれません。
庭やプランターに植えている場合、お手入れ時に茎や葉を切ると、またたびやキャットニップと同じように猫をうっとりさせるニオイが漂います。
4.人の汗のニオイ
猫が人の足などに顔をこすりつける姿を目撃する方は多いでしょう。
猫によっては、人の汗を嗅ぐと「フレーメン反応」と呼ばれる状態になることがあります。目を細め口を開けている姿は、猫がフェロモンを感じたときに見せる表情です。とくに靴下や靴などの汗のニオイを強く感じられる部分に反応します。
人からすると複雑な気持ちもありますが、「くさい!」という感覚で行っているわけではないので安心してください。
猫が嫌いなニオイは?
うっとりするのとは反対に、猫が逃げてしまいたくなるような嫌いなニオイもたくさんあります。
嗅覚が優れている猫は、香辛料や柑橘系、人工的な刺激臭はとても苦手です。オレンジやレモンなどの柑橘系には、皮に「リモネン」という猫が解毒できない成分が含まれていたり、エッセンシャルオイル(精油)にも中毒症状を引き起こすものがあります。
猫の嫌いなニオイは、ストレスを与えるだけでなく猫の体に悪影響を及ぼすので、取り扱いには十分に気をつけましょう。
まとめ
猫は人が嗅ぎ取れないニオイでも瞬時に嗅ぎつけることができます。猫と仲良くなりたいときは、猫の好きなニオイを活用してコミュニケーションをとるのも良さそうですね。
またたびやキャットニップなど、多くの猫が思わずうっとりしてしまうようなニオイでも、猫によって反応や効果は個体差があります。愛猫の様子を見ながら適量を守って活用し、猫がリラックスできる時間を作ってあげたいですね。