猫が「お尻を向けて寝る」心理とは
人に対してお尻を向けて眠る猫がいます。一見失礼な行動に見えますが、実はそこには意外な理由があるのです。
今回は、猫が「お尻を向けて寝る」行動に込められた4つの心理を紹介いたします。猫がお尻を向けて寝る位置や人との距離によって、その心理や意味合いは変わるのでしょうか。
1.信頼している
まず、人に背を向けているという時点で、その人と強い信頼があります。飼い主さんに対して、絶対に襲って来ないという確信があるのです。
中でも、顔にお尻を向けて眠る猫は警戒心がなく、完全に心を許しています。その理由は、猫同士の敵対関係であれば、背後をとられて噛まれてしまっていても不思議ではないためです。
2.安全だと思っている
飼い主さんの上半身に向けてお尻が来ている場合は、安全な場所だと認識しています。眠っている間も、飼い主さんが背後を守ってくれている気がするのです。
布団の上、もしく中で密着しているのであれば、撫でてほしい・甘えたいという気持ちも同時に込められています。
3.飼い主さんを守りたい
逆に、猫自身が飼い主さんを守りたいと思っているケースもあります。
人間は仰向けや眠ることが多いので、無防備に見えやすいのです。「敵に襲われたら大変!」という親心に似た心理が働き、ボディーガードのような役目を果たそうとします。
この場合は、少し離れた場所で眠ることが多いでしょう。
4.信頼はしているけれど…自由がいい!
お腹の上や足元で背を向けている猫は、心を許しつつも自由でいることを好みます。
飼い主さんの手が届きにくいので束縛されず、好きなタイミングで移動できるメリットがあるのです。
猫がお尻を向けて一緒に寝たい人の特徴
猫がお尻を向けて一緒に寝たいと感じる人には、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。
就寝時間がある程度決まっている
猫は規則正しい生活を好みます。そのため、自ずと「就寝時間がある程度定まった人」と一緒に眠りたいと思うのです。
寝相が良い人
寝相が悪い人の場合手足が頻繁に動くので、猫もおちおちお尻を向けていられません。
寝相が良い人のほうが安心感があるので、一緒に眠ったり背を向けたりしやすくなります。
幼い子ども
意外かもしれませんが、猫はよく子どもに寄り添います。元々母性本能が強い動物なので、守ってあげたいという気持ちがはたらくのです。
まとめ
猫にお尻を向けられると、「ひょっとして嫌われているの?」と心配になりますよね。しかし実際には、信頼・安心感・守りたいなどのポジティブな気持ちが多く込められていました。
中でも、顔にお尻を向けて来る行動が、最も心を許している証。飼い主としては愛猫にお尻を向けられるシチュエーションには少々複雑な気持ちになりますが、愛猫の素直な気持ちを受け入れてあげましょう。
少し物理的な距離を感じる場所で眠るのは、守ってあげたい・それなりに自由でいたいという気持ちの表れでした。前者の場合は、主に上半身付近で寝ることが多いでしょう。距離はあるけれど、心の距離は遠くありません。
愛猫がまだ一緒に寝てくれないという飼い主さんは、まずは就寝時間がある程度定まるように心がけてみてください。