猫にコーヒーが超危険な理由
猫にコーヒーを与えてはいけない理由は、猫の体に悪影響をもたらす「カフェイン」がたくさん含まれているからです。
猫にとって危険なコーヒーの摂取量は、一般的に「体重1㎏あたり20mg」からと言われています。3~4㎏の標準的な体重の猫なら、コーヒーを一杯分(100ml)に含まれている60mgほどで中毒症状があらわれ始めます。
コーヒーのカフェインによる中毒症状
コーヒーには、神経を高ぶらせる興奮作用や覚醒作用があります。人が適度に摂取すると良い刺激となりますが、体の小さな猫にはカフェインの効果が過度に働いてしまいます。
中毒症状は猫によってさまざまですが、いつもと違う様子や異変が見られたら要注意です。
1.嘔吐や下痢する
猫がコーヒーを飲むと消化器系に負担がかかり、嘔吐や下痢などを引き起こします。繰り返してしまうと栄養や水分が摂取できないので脱水症状も心配です。
他にもよだれが出ていたり、トイレの回数が増えている場合も中毒症状の可能性があります。
2.興奮状態になる
カフェインの中毒症状では呼吸や心拍数が上がる症状が見られます。不整脈を起こしたり、猫が苦しそうに息をあげていたりすることもあるでしょう。
心臓の疾患をかかえている猫の場合は、体に大きな負担がかかるので危険です。
3.痙攣や発作が起きる
過度なカフェインを摂取すると神経系に影響を与え、興奮状態になります。突然の体の震えや痙攣、発作を起こしていたら重い中毒症状を引き起こしているかもしれません。早急に動物病院を受診しましょう。
カフェイン中毒は最悪死に至る可能性もとても高いので本当に気を付けましょう。
猫がコーヒーを舐めてしまったときの対処法
コーヒーを少し舐める程度なら体への影響は少ないでしょう。しかし猫の年齢や体調によっては、中毒症状に個体差があります。仔猫や心疾患のある猫は少しの量でも重篤になる可能性があるため、場合によっては命を落す危険性もあります。
愛猫がコーヒーを誤飲してしまったら、まずはかかりつけの動物病院に相談すること、診察を受けることが何よりも大切です。その際は、飲んでしまった量やどのような種類かを獣医師さんにできるだけ詳しく伝えるようにしましょう。
まとめ
コーヒーは猫がたくさんの量を舐めたり飲んだりすると、カフェインの効果が働きすぎてしまい中毒症状を引き起こすことがあります。コーヒー以外にも、ココアやコーラ、緑茶などのお茶類にも多く含まれているので注意が必要です。
コーヒーを日常的に飲むことがある家庭では、飲みかけのカップを置きっぱなしにしないこと、コーヒー豆や粉末の保管場所に気をつけるなどの愛猫の誤飲対策を十分にとるようにしたいですね。