猫が『初対面の人』にする態度4つ!理由と接し方の注意点とは

猫が『初対面の人』にする態度4つ!理由と接し方の注意点とは

猫は、警戒心の強い動物です。毎日一緒に過ごす飼い主と違って、初対面の人間に対しては警戒心を見せることが多いです。そしてその態度は、猫によってさまざま。今回は、猫が初対面の人にする態度についてと、そのような態度をする理由と接し方の注意点もあわせて説明していきます。

1.隠れてしまう

隠れる猫

大半の猫は、見知らぬ人と会ったり気配を感じたりした際に、物陰に隠れてしまいます。天敵だらけの外界に暮らす野良猫はもちろん、家族以外の人間にあまり会うことのない飼い猫も隠れてしまう場合が多く見られます。

特に、人見知りが激しく怖がりな性格の猫にこの傾向が見られます。身の安全を確保しようと本能が働き、飼い主も探せない場所に隠れてしまうことも。

縄張り意識の強い猫は、自分のテリトリーに入ってくる人間を警戒します。初めての匂いや聞いたことのない物音がすると警戒心を強めるのです。

このようなときは、猫を無理矢理隠れ場所から引っ張り出すことはせず、そっとしておきましょう。無理に会おうとしたり、客人に猫を会わせようとしてしまうと、ますます恐怖心を感じ、初対面の人のことを敵対視してしまう恐れがあります。

人が怖くて隠れてしまう猫の場合は、その猫の気持ちを尊重してあげるのがベストです。

2.高い場所や物陰から人を窺う

高い場所から見下ろす猫

(初対面の人のことは気になるけど、近づくのはちょっと怖い)(怖がるほどではないけどまずは観察したい)という猫は、高い場所や物陰から、その人間のことを窺ってきます。

これは、猫が初対面の人について怖い存在かそうでないか、まだ判断が付いていない状態です。

もしこのような状態の猫とお近づきになりたければ、猫に向かってゆっくりと瞬きをしてみてください。瞬きは猫にとっての愛情表現であり、友好的な気持ちでいることを伝える手段なので、初対面時に使うことをおすすめします。

また、飼い猫であれば、飼い主さんの許可をとっておやつで気を引いてみるのも良いでしょう。猫は、おやつやご飯をくれる人間に対しては警戒心を緩めます。

ただし、もしおやつ作戦が成功して猫が近づいてきてくれても、いきなり触ろうとはせず、あくまで猫のほうから触れ合おうとしてくれるのを待ちましょう。猫との触れ合いは、猫のお許しが出てからです。

3.逃げる

逃げる猫

ちょっとだけ初対面の人間に近づいてみたものの、すぐに逃げてしまう猫もいます。

このようにされてしまうと、(せっかく近づけそうだったのに…)と残念に思ってしまうかもしれません。しかし、猫が(怖い…)と感じて逃げてしまった理由は猫なりにちゃんとあるため、改めてチャレンジする場合はその部分に気をつけていくと良いでしょう。

もし目が合った途端に逃げてしまったのであれば、猫と目を合わせたことが原因かもしれません。基本的に、動物の世界では目と目が合うことはケンカの合図となることが多いのです。そんなときは、先ほどご紹介した「瞬き作戦」をしてみましょう。

また、以下のような人に対しても猫は怖がることがあります。

  • 香水の香りがきつい
  • 低い声を出す男性
  • 全体的に真っ黒な洋服を着ている

猫の嫌がる強い香りのものは付けない、なるべく高めの声で話しかけるなど、猫が怖がらない接し方を取り入れてみてください。

4.まったく怖がらず迎えてくれる猫もいる

頭を撫でられる猫

初対面の人に怖がる猫がいる一方、人間のことが大好きで、警戒心を全く見せずに迎えてくれる猫もいます。好奇心旺盛で人見知りをしない、友好的な性格の猫に、このような傾向が見られます。

もし、初対面の自分に対して近づいてくる猫がいたら、自分の指の匂いを嗅がせてみてください。

猫同士の挨拶では、お互いの匂いをチェックしあいます。猫同士の挨拶同様、「私は安全な人間ですよ」ということを猫に伝えるためにも、猫に匂いを嗅いでもらうと良いです。

猫側で「問題なし」と判断できれば、その後は特に初対面の人のことを怖がることなく接してきます。ときにはスリスリをして甘えて匂いづけをすることもあるでしょう。

ですが、全く人見知りをしない猫だからといって、いきなり撫でたり抱っこをしたりすると嫌がられてしまうこともあるため要注意。あくまでも少しずつ猫と仲良くなるのが良いでしょう。

まとめ

物陰から顔を半分出す猫

今回は、猫が初対面の人にする態度についてご紹介しました。

猫によって性格はさまざまなので、初対面の人への反応もそれぞれ異なります。

基本的には、初めのうちは警戒して避けられることが多いですが、何度か会って「初対面の人」を卒業できた頃には慣れてくれるでしょう。

大切なのは、猫の嫌がることを無理強いしないこと。猫の気持ちを最優先にして接することがポイントです。そうすればきっと、時間はかかっても猫との心の距離が縮められるはずです。

焦らず諦めずに、「猫ファースト」の気持ちを忘れずに根気よく接していきましょう。

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