1.多頭飼育崩壊は保健所へ連絡
非常に社会的に大きな問題となる事例に、多頭飼育崩壊があります。
初めは、適正な飼育頭数の猫を飼っていることが多いです。しかし、避妊去勢手術などを怠ったせいで異常な繁殖が繰り返され、予想外の頭数になって生活が成り立たなくなります。
この場合は経済的に破綻することが多く、飼育放棄、糞尿の悪臭、鳴き声による騒音、不衛生による害虫や害獣の発生が見られます。
気がついた場合は、保健所に連絡をした方が良いでしょう。放っておいても、事態は好転することはなく、悪化の一歩を辿るのみです。
2.猫の放置や無責任な世話をしない
一度、家の中に連れてきた猫を自然に戻したり、遠いところへ遺棄することも虐待です。
外で生きている猫を保護した場合は、必ず自分で飼うもしくは里親を見つけるようにしなければなりません。愛護センターの前に置き去りにすることで責任を果たした、と勘違いする人も多くいます。それは、放置することと全く一緒です。
可哀想だと思って家へ連れてきたのならば、最終的に猫の生活を安定させてあげられるまで、責任を持って必ず面倒をみましょう。
3.いじめを見た場合は動物病院へ連絡
猫に明らかに人間が付けた傷があるときは、動物病院へ連れて行ってください。
家庭で飼育されている猫だけではなく、屋外で生きる地域猫や野良猫に対しても虐待をしてはいけません。
暴力をふるっている現場を見かけた場合は、大変に悪質ですから動物病院へ連絡をしてください。気が付かれないように動画や録音を行い後、警察に証拠として提出をしましょう。このような場合は大きな事件につながる可能性があるためすぐに警察に連絡してください。
4.不適正飼養の場合は動物病院や愛護センターへ相談
家の中で暮らしているはずなのに、幸せそうでない猫は適正な飼養が行われていない可能性があります。
ご飯やお水はもらっているのか、生活環境が衛生的であるかを確認してください。家の中から悪臭がする場合、トイレが掃除されていないなど適切なお世話をされていない可能性があります。
不衛生な状態も適正な飼養ではありません。しっかりと現場の様子を確認してから、動物病院や愛護センターへ相談する方が良いでしょう。
まとめ
猫への『虐待』を目の当たりにしてしまったら…事例と私たちができること4つについてお伝えいたしました。
絶対にあってはならない動物虐待です。しかし、いつの世も、弱いものいじめはなくなることがありません。その上、虐待しているつもりのない虐待はとてもタチが悪いのです。
一つの命を預かるという心を常に忘れず、虐待を見て見ぬ振りしないようにしなければいけません!