そもそも『しっぽマフラー』とは?
猫好きの間ではよく知られている『しっぽマフラー』という言葉ですが、猫を飼っていない方などには初めて聞いた時にパッとその光景が浮かばないかもしれません。
実際の『しっぽマフラー』とは、犬で言うところの『お座り』をした猫がその脚にしっぽをクルリと巻き付ける仕草のことです。猫によっては、巻き付けるのにしっぽの長さが足りないこともありますが、体にピッタリとくっつけているので気分は『しっぽマフラー』なのかもしれませんね。
今回は、猫がこの『しっぽマフラー』をしている理由について解説したいと思います。
1.寒いから
冬場に頻繁に『しっぽマフラー』をしている姿を見かける場合は単純に「寒い」と感じていることもあるかも知れません。『しっぽマフラー』という呼び名の通り、防寒のためにしっぽをマフラー代わりにしているということなのでしょうか。
猫は寒さが苦手なため、飼い主さん以上に「寒い」と感じてしまうこともあるでしょう。猫にとってちょうど良いと感じられる気温は、実際人間にとっては「少し暑い」のだそうです。
愛猫が寒いと感じている場合は、エアコンなどの暖房を活用して室温を上げてあげるのが望ましいですね。寒いのになぜかやたらと外を見たがる猫もよくいますが、これはきっと後で温まれる場所があることを知っているからこそできる行動なのかもしれません。
2.不快感をアピールしたいから
明らかに寒くなさそうなのに『しっぽマフラー』をしている場合には、猫の機嫌が悪かったり警戒中だったりというようなマイナスな気分になっている可能性もあるそうです。
複数の猫を飼っている場合は相手の猫に対して不快感を示していたり、ケンカに発展まではしていないものの警戒しているところだったりもするのだとか。
パッと見ではとても優雅な仕草なため、まさか猫自身はご機嫌斜めだなんて思ってもみなかった…と、改めて驚いている方も少なくないかもしれませんね。
『しっぽマフラー』をしている時の注意点
猫が『しっぽマフラー』をしている姿を見かけた時は、不用意に近づかないほうが良いかもしれません。
寒さが理由なのであれば室温を調節してあげれば良いのですが、もしイライラしていたり警戒中だったりしている場合には、不用意に近づくと驚いた猫から攻撃されてしまう可能性もあります。
飼い主さんもケガをしてしまいますし、愛猫のほうも(大好きな飼い主さんを傷つけてしまった…)としょんぼりしてしまうことがあります。お互いのためにも、愛猫の機嫌が悪い時はそっとしておいてあげるのが良いようですね。
まとめ
猫を飼っていない場合は「しっぽマフラー」という言葉はピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に猫のその姿を見ると、何とも気品あふれる仕草だと感じますよね。
しかし実際には、寒かったり不快感を示していたりと、猫自身にとってはあまり良い気分の時にするものではないようです。
もしかしたら飼い主さんが「可愛い!」と頻繁に褒めていた場合は、「これをしたら喜んでくれる?」とサービスの気持ちからしてくれていることもある…かもしれません。猫って意外と褒められた行動を何度もしてくれたりしますからね。