1.猫の発情期
避妊去勢の手術を受けていない猫が発情期を迎えると、落ち着きがなくなり、大きな鳴き声で頻繁に鳴き続けます。メス猫はオス猫と違い発情の周期があるため、鳴き声や問題行動に困ってしまう飼い主さんも多いでしょう。
発情期を迎えた猫は本能的な行動のため、期間中の無駄鳴きは無視をし、見守るほかありません。次の発情がまた訪れるので、妊娠を望まなければ避妊手術の検討をしましょう。
2.強い不安を感じている
仔猫気分が抜けない猫は、飼い主さんの姿が見えなくなると不安になり、無駄鳴きをすることもあるでしょう。長時間のお留守番や環境の変化などのストレス要因がある場合は、無視をせずにたくさん甘えさせてあげましょう。
飼い主さんの後をついて回る、傍を離れただけで過剰に鳴くといった場合は、「分離不安症」の可能性もあります。
鳴きはじめてすぐに駆けつけると、「呼べば来てくれる」と覚えてしまうため、少し様子を見る方が良さそうです。猫がひとりで過ごす時間を少しずつ増やしたり、猫が近くにいても構いすぎに気をつけるなど、生活スタイルを根本的に改善する必要があります。
3.食べ物を要求している
飼い猫は狩りをしなくても飼い主さんから食べ物をもらえるため、おやつやフードを食べたくなると強く催促することがあります。必要な量を食べている場合は無視をしても問題ありません。
無駄鳴きをやめさせるために飼い主さんがおやつを与えてしまうと、「鳴けばもらえる」と学習してしまいます。
鳴き止まない時は、おもちゃなどで気を紛らわせたり、おやつやフードの一日のトータル摂取量は変えずに与える回数を増やす、などの工夫をしてみましょう。
知育おもちゃを活用するのも一つの方法です。
4.エネルギーを発散しきれていない
遊ぶ時間が少ないと猫も運動不足になり、ストレスも溜まりがちです。若い猫ほどエネルギーを十分に発散しきれず、夜中に無駄鳴きしたり、活発に動き回ったりします。とくに遊び相手のいる多頭飼いの猫よりも、一匹で過ごす猫の方が不満を感じることが多いようです。
飼い主さんが猫と遊ぶ時間を増やし、体を程よく疲れさせることで猫がリラックスして休む時間も増えるようになるでしょう。
まとめ
猫が無駄鳴きしてしまうのは理由があり、根本的な原因を突き止めて改善してあげることが大切です。
猫が何かを催促して鳴いている場合は、全ての要求を叶えてあげる必要はありませんが、愛猫に足りていないことがあれば補ってあげるようにしましょう。
不満を満たしてあげることで猫のストレスも軽減されますので、無駄鳴きの改善に繋がっていくはずです。