1.声と話し方が穏やかな人
猫は本能で「大きな音=警戒」と感じる動物です。そのため、いつも大きな声で話す人には、恐怖心を抱いてしまうことがあります。また声のボリュームだけではなく、話し方も猫はしっかり聞いています。けたたましく話す人やよく怒鳴る人にも、猫は緊張してしまうのです。
そのため、猫が一緒にいて落ち着く人は、穏やかな声で話す人や優しい話し方の人。「この人からは大きな音や得体の知れない音がしない」と信頼できる人なら、猫は近くにいてもリラックスできるのです。
ちなみに、普段から聞き慣れていないと、大きなクシャミにも猫はビックリします。ただのクシャミでも猫にとっては爆弾が落ちたかのようにショッキングに感じてしまいます。逆毛を立てて飛び上がり、ストレスを感じさせてしまうこともありますので、お迎えしたばかりの猫の前でのクシャミにはくれぐれもご注意ください。
2.動作が騒がしくない人
猫は声以外の生活音も敬遠します。掃除機やドライヤーなどの音は、少しずつ慣れる猫も多いようですが、基本的に騒がしい場所は気が休まらないのが猫の本心です。
だからこそ、大きな足音でドカドカと歩く人や、部屋でドタバタと遊ぶ子どもがいると、猫は安心できません。
猫が一緒にいて落ち着ける人は、動作から出る音が少ない静かな人。たとえば、ドアを閉める動作でも「バンッ」と音を立てる人と「カチャッ」とそっと閉める人とでは、猫が警戒するのは前者です。猫に落ち着く人として認められたいなら、ガチャガチャとした動作を改め、丁寧な所作を心がけましょう。
3.猫の嫌がることをしない人
猫は、猫の気持ちを優先してくれる人に、心を許しやすいもの。そのため、猫が嫌がることをやらない人や嫌だと思うタイミングを察知して止めてくれる人には「落ち着くニャ~」と感じるのです。
たとえば、抱っこをされるのが嫌いな猫に「無理やり抱っこ」はNG。ほか毛繕いや睡眠、水飲みや食事など、何かをしている最中にかまうのも良くないです。
また、なでられて喜んでいた猫でも、時間が経つと「これ以上は嫌だ!」というタイミングがあります。猫の気持ちをくみ取り、しつこくしないことも、猫に慕われるコツですよ。
猫はフワフワとやわらかいので、その可愛さに猫好きさんは、つい「モフモフしたい♡」という気持ちになりやすいもの。でも、猫はそんな欲望を敏感に察知することがあります。猫好きであればあるほど、猫は「この人になにかされそう……」と、距離を置くこともあるのでご注意を。
まとめ
猫が一緒にいて落ち着くと感じる人は、穏やかで騒がしくない、物静かな人です。人間でも、自分の嫌がることをする人は敬遠しますし、気分が乗らないときに騒がれるのは不快なのと同じです。
他にも、猫の嫌いなニオイ(香水やボディークリームなど)がする人も、イライラするのでリラックスできません。
猫と一緒に暮らしたいのであれば猫のペースを尊重して、のんびりと落ち着いた生活をさせてあげましょう。猫の気持ちを最優先にすることを続けられれば、いつまでも「飼い主さんの隣は落ち着くニャ~」と側にいてくれるはずですよ。