猫にシャンプーは必要?
猫は身体が濡れることを苦手としているうえに、自分で毛繕いをして皮膚や被毛を清潔に保っているので、絶対にシャンプーをしなくてはならないというわけではありません。しかし身体が汚れてしまった時や皮脂やフケが気になる猫には、シャンプーをするのがおすすめです。
シャンプーをしたほうが愛猫のためになると感じたら、ぜひ自宅でのシャンプーに挑戦してみましょう。大切なのはできるだけ猫の負担にならないように、シャンプーは正しい方法で行うということです。猫にシャンプーをする時の注意点がわかるように、飼い主さんがやってしまいがちなNGなシャンプーの仕方を解説します。
猫にNGなシャンプーの仕方
1.人間用のシャンプーを使う
猫の身体を洗う時に、人間用のシャンプーを使うのはNGです。猫の皮膚は人間の皮膚よりもデリケートなため、人間用シャンプーは刺激が強すぎて負担になってしまいます。皮膚炎を引き起こしたり香りがストレスになったりすることもあるので、愛猫のために猫用シャンプーを用意してあげてくださいね。
様々な種類の猫用シャンプーが販売されていますが、低刺激のものや無香料のものを選ぶのがおすすめですよ。皮脂が多い、体臭が気になるなど、愛猫のお悩みに合わせてシャンプーを探すこともポイントです。
2.ブラッシングをせずにシャンプーを始める
猫にシャンプーをする前に、必ずブラッシングをしてください。ブラッシングをするだけである程度は被毛の汚れや抜け毛を取り除けますし、毛のもつれをほぐしておくことでシャンプーがスムーズにできるようになります。
ブラッシングせずにシャンプーを始めると、汚れを落とすのに苦労したり、たくさんの抜け毛がお風呂場に舞ってしまったり、毛が絡まって猫が不快な思いをしたりするので注意が必要です。
3.強い力でゴシゴシ洗う
しっかり洗って愛猫の身体を綺麗にしてあげたい気持ちがあっても、ゴシゴシと力を入れてシャンプーするのはよくありません。猫の皮膚は薄いので、強い力でこすると簡単に傷ついてしまいます。猫の皮膚の負担にならないように、マッサージをするようなイメージで優しくシャンプーをしてあげてくださいね。
4.シャンプーを軽くしかすすがない
シャンプーが苦手な愛猫のために、飼い主さんはできるだけ手早く洗ってあげたいと思いますよね。
しかしシャンプーのすすぎが十分でないと、皮膚炎を引き起こす危険性があります。毛繕いをした時に、身体に残っていたシャンプーを猫が舐めてしまうのも避けたいですよね。洗うのは手早く行っても、シャンプーのすすぎは念入りに行ってください。
5.シャンプー後に自然乾燥にする
猫の被毛は一度濡れると乾きにくく、シャンプー後にそのまま放置すると体温を奪われて風邪を引いてしまったり、生乾きの皮膚で雑菌が繁殖してしまったりする恐れがあります。自然乾燥はおすすめできないので、タオルとドライヤーを使ってしっかり乾かすようにしてください。
ドライヤーの熱で愛猫が火傷をしないように、ドライヤーは身体から離れたところから当てましょう。猫がドライヤーの音や風圧を怖がる場合は、風量を弱に設定してみてくださいね。
まとめ
猫に間違った方法でシャンプーをすると、皮膚トラブルの原因になりかねません。初めてのシャンプーの前に、正しいシャンプーの仕方や注意点を確認しておくことが大切です。猫用シャンプーや吸収性の高いタオルなど、必要なものもしっかり準備しましょう。
ただし飼い主さんが猫のシャンプーのコツを理解していても、愛猫がシャンプーを嫌がりすぎて思うように洗えないというケースもあります。シャンプーが苦手な猫は、まずお湯で身体が濡れることに慣らすところから始めてみてください。
バスタブ代わりになるものを用意してお湯をはり、お湯につかってもらいましょう。お湯につかるだけでも少しは汚れが取れます。何度か試して愛猫が身体が濡れることを怖がらなくなってきてから、シャンプーに挑戦すればOKですよ。
どうしてもシャンプーができない猫には、蒸しタオルで拭くなどの方法で体を綺麗にしてあげましょう。愛猫に無理をさせずに清潔を保つことを大切にしてください。