1.要求したいことがある
猫がきちんとお座りしてじっと見つめてくるときは、たいてお願いごとがあるときです。
その典型が朝ごはんの催促ですが、ごはんや遊びのような毎日のルーチンは分かりやすくても、それ以外はよく分からないこともしばしばです。
そんな時は、前日したことをヒントに考えてみると判明するかもしれません。昨日食べた特別なおやつ、遊びや抱っこなどの特別な時間。猫はそういう嬉しい経験をよく覚えていますから、何をしたか何があったかを思い出し、試してみるのも1つの手です。
2.連れて行きたい場所がある
たとえばちょっと小腹が空いたけど、お皿には何もなく飼い主さんは隣の部屋という場合。そういう場合に猫がよくとる行動は、まず飼い主さんの注意を引いてお皿の場所まで誘い出し、次にお皿の前に座って「おやつほしい」と意思表示をすることです。
目的の場所へ先導するときの猫は、何度も振り返って飼い主さんを見ます。これは母猫が巣を変えるときに子猫を連れて行くときの方法で、飼い主さんがちゃんと付いて来ているか確認しているのです。
そのため、もし猫が背中を向けて振り返りつつ何か訴えるなら、猫が立ち止まるまで付いて行き、そこにあるもので推理しましょう。猫の要求はシンプルですから、猫の素振りや場所の意味を考えれば答えが出てきやすいはずです。
3.今すぐ止めて欲しいことがある
猫に何かしていたときに、まじまじと見つめられたことはありませんか?
こんなときには「気分じゃないのに抱っこした」「長時間カメラ(携帯)を向けた」「触られたくない場所に手を伸ばした」など、飼い主さんにおおよその心当たりがあるはずです。
猫からすれば「イカ耳や前肢タッチなど穏やかな『止めてサイン』を出しているのに、それがちっとも伝わらない」「強く噛んだり猫パンチしたりなんてしたくない」「でもそこまでしないと分からないのかな?」と、かなり情けなく思っているところです。
飼い主さんとしては一歩手前で気が付いて、猫に最終手段を使わせないようにしてあげましょう。
まとめ
猫がじっと見つめてくるのは信頼の証しでもあるのですが、普通は何かお願いごとがあるのです。おねだり猫は可愛いですが、「ついて来て!」といそいそ先導していく姿は特に可愛いものです。
しかし「それ止めて」のときは要注意!繰り返せば信頼感が薄まって、警戒の凝視に変わります。愛猫に要注意人物扱いされ「近づかないで」などといわれるようになったら悲しすぎますよね。ぜひ気が付いたらすぐに止めるよう気をつけてくださいね。