猫が鳴きながら家中をウロウロする理由
猫によって頻繁に鳴く猫もいれば、ほとんど鳴かない猫もいて個体差があります。
そもそも猫が鳴く理由は、飼い主さんに自分の気持ちを伝える手段としている場合が多くあります。
- 飼い主さんに甘えたい
- ごはんやおやつがほしい
- 不安な気持ちで落ち着かないなど
特に猫が何かを要求しているとき飼い主さんのまわりでウロウロしながら鳴くことあります。
しかし、広い範囲で歩き回る場合は、大きな不安やストレスなどが原因で鳴いていることもあり注意が必要です。
1.遊び足りない
年齢が比較的若い猫の場合、エネルギーを十分に発散できていないと「体を動かしたい」「もっと遊んでいたい」という気持ちがあり、鳴きながらウロウロしているのかもしれません。
とくに若い猫は、十分に体を動かせる環境で過ごすことやおもちゃで遊ぶ時間がとても大切です。キャットタワーやソファーの上などにおもちゃを使って猫を誘導すると、上下運動で大きなエネルギーを使うため、運動不足の解消に効果的ですよ。
2.大きな環境の変化
飼い主さんが長時間の外出をした時や引っ越し、同居していた猫が亡くなった後など、猫の環境が大きく変わるときは落ち着かない様子で家中をウロウロすることがあります。
いつもニオイで情報を集めたり確かめたりする猫にとって、環境が突然変わってしまうと不安や恐怖心でストレスを抱えてしまうのです。
3.猫の発情期
避妊・去勢前の猫が鳴きながら家中をウロウロする理由のひとつに、発情期があります。
猫の発情期に見られる行動の特徴として「大きな声で鳴く」「オシッコでマーキング」「落ち着きがなくなる」などの行動がオスメスのどちらにも見られるようになります。
ちなみに、メスの初めての発情は一般的に生後5カ月~12カ月頃に訪れ、発情のサイクルがありますが、オスは決まった発情周期がありません。
病気やケガの可能性も…
「落ち着きがない」「頻繁に鳴く」「同じ場所をウロウロする」といった行動の理由として、『実は病気やケガのサインだった』ということも少なくありません。
- ケガの可能性
- 猫の認知症
- 泌尿器系の病気
- 甲状腺機能亢進症
同じ箇所を何度も舐めているような様子があれば、ケガの可能性も疑ってみましょう。
病気の場合、猫に多い泌尿器系のトラブルや高齢猫が発症しやすい認知症、甲状腺の病気が関係している場合もあります。この2つの病気は、大きな声で鳴いたり目的なくウロウロしたりと似た症状があり、落ち着きのない様子が共通しています。
まとめ
猫が鳴きながら家中をウロウロするのは、「不安」「ストレス」「ケガ」「病気」などが原因となっていることが多くあります。猫が心や体に負担がかからないよう、飼い主さんのサポートが必要です。
もしも心当たりがなく愛猫の様子に不安や違和感を感じたら、病気やケガの可能性もあるため、かかりつけの獣医師に相談をしてみましょう。原因を特定することで早期の治療や回復に繋がり、猫がより暮らしやすい生活が送れるようになります。