猫に絶対やってはいけない暴言や態度とは
猫の飼い主さんであれば当然分かっていることかと思いますが、今一度確認しておきましょう。
1.「嫌い」と言う
猫にとっての飼い主さんは、母猫や信頼できる仲間のような存在です。きっかけはどうであれ、大好きな飼い主さんに「嫌い」と言われてしまえば、猫もとまどったり悲しくなってしまうでしょう。
問題なのは「嫌い」という言葉そのものではなく、マイナスの感情を持ちながら言葉を発する飼い主さんの態度です。そのマイナスの感情を猫は読み取るでしょう。言い方が乱暴であれば、猫は恐怖すら感じるでしょう。また、もともと「嫌い」という言葉の意味を知らない猫でも、何回もとまどいや恐怖を覚える言い方で「嫌い」と言われてしまったら、「嫌い」という言葉そのものが猫にとって嫌な意味を持ってしまうようになるかもしれません。
2.「馬鹿」と言う
これも「嫌い」と同じで、怒りで「馬鹿」と怒鳴ったり、猫を罵倒するような言葉を発する人の表情は、きっと優しい顔をしていないでしょう。動作にも猫が恐怖を感じるものがあるかもしれません。
猫のイタズラが思いもよらぬアクシデントを発生させてしまうのは、一緒に暮らしている以上当たり前に起こる事です。大きな声で猫を怒鳴ると怖がらせてしまうだけでなく、今まで築いた信頼関係も崩れる可能性があります。
猫を馬鹿にし、悪く言うような言葉を投げかけるのは絶対にNGです。
猫のイタズラで困ったことが起きると怒りたくなるのも分かりますが、叱っても猫には何も伝わりません。イタズラの多くは猫にとって当たり前の行動の結果なので、猫の安全と飼い主さん自身の生活のために猫にイタズラされない環境を整えましょう。
3.体罰
猫に絶対やってはいけない態度の中には、痛みや恐怖を感じてしまうような「体罰」があります。
猫はもともと、集団行動をする犬と違って「単独行動」で生きる動物です。家猫には社会性はありますが、我慢をしたり誰かに従うといったことはせず、自由気ままに過ごすのが好きで、飼い主さんの想い通りにはならないのが自然な姿です。
そんな猫に対して「体罰」でしつけをしようとする行為は効果がないどころかマイナスの影響が大きく、絶対してはならないことなのです。
4.無視する
猫が飼い主さんに挨拶やスキンシップをとろうとして近づいてきたのに、何のリアクションもないことが続けば猫をがっかりさせてしまうかもしれません。
猫の要求全てに応える必要はなく、また性格によってどの程度飼い主さんとの触れ合いを求めるかは異なりますが、猫が触れ合いを求めてきた場合にはできるだけ応えてあげたいですね。
5.特定の猫だけ可愛がる
多頭飼育の場合、特定の猫だけを可愛がることは絶対にあってはならないことです。
猫にもそれぞれ違う性格があり、大人しい子もいればイタズラ好きで好奇心旺盛な猫もいます。飼い主さんの好みで猫をひいきすると、可愛がってもらえない猫は過ごしにくい環境下においやられてしまうかもしれません。もちろん猫の性格によって、あまり飼い主さんとベタベタするのが好きではない子、撫でてもらうのは好きだけど抱っこは嫌な子など、どのように飼い主さんに接してもらいたいかが異なりますので、猫の性格や好みに合った可愛がり方をしてあげましょう。
快適に過ごせない環境の中では、ストレスが蓄積されてしまいます。一緒に暮らす全ての猫ができるだけストレスのない環境で暮らせるよう、飼い主さんの好みを猫に押し付けるのではなく、それぞれの猫の性格や好みをきちんと把握してそれに合った可愛がり方をしてあげなければなりません。
まとめ
「猫は人の言葉や気持ちを理解できないから」と思って、心無い言葉を放ったり冷たい態度をとれば、場合によっては猫にとまどいや恐怖を抱えさせてしまうことになります。猫も人の態度や表情の違いが分かり、感情を読み取ることができると考えられるのです。
猫に対するマイナスな言動や行動は、猫の心や体に悪影響をもたらすことがあるため、絶対にやるべきではありません。
愛猫は、縁があって出会えたかけがえのない存在です。猫の習性や性格を理解して受け入れ、愛ある言葉や行動で猫との良好な関係を築くことが、お互いの幸せへと繋がります。