「低温やけど」とは?
多少触れても問題がない、およそ40〜50度程度のものに長時間接触したため起きてしまう火傷のことで、コタツ、湯たんぽ、ホットカーペット、カイロ、ストーブの前などが該当します。
瞬間的に火傷を負う危険性のあるやかんや沸騰したお湯などに猫は近寄りません。しかし、こやつや湯たんぽなどはちょうどよい温度であたたかく気がついた時には重症化してしまう危険性があります。
今回は、猫が低温やけどしてしまうリスクのあるNG行為と予防策について解説いたします。
1.設定温度を高くする
ストーブの設定温度を高く設定するのは絶対にダメです。
リビアヤマネコが祖先と言われ砂漠で育った猫は、暑さに強く寒さに弱いのです。そのため、意外と熱いものに鈍感なところがあります。
2.湯たんぽなどのカバーが薄い
湯たんぽの中に入っているお湯は高温のため、カバーが薄いと火傷しやすくなります。
昔は金属製で触れるのさえ熱かったのですが、今はプラスティック製の物が増え、緩やかな温かさを保っています。そのため、薄いカバーもしくはカバーをしなくても大丈夫と思ってしまうことが多いようです。
猫のいるご家庭では、絶対に厚手のカバーをつけてくださいね。
愛猫を低温やけどにさせないための予防策
ではここからは、愛猫の低温やけどを回避するための予防策について解説します。
定期的に猫のいる場所をチェックする
猫は、家の中で一番快適な場所を見つける天才と言われます。非常に快適であろう場所に陣取っていたとしても、その場所が問題ないか確認しましょう。
なお、乾燥している部屋で脱水が起きないように、飲み水も用意しておくことが重要です。
天然素材での防寒
猫のために、低温やけどのリスクのあるコタツやゆたんぽを使う防寒ではなく、ブランケットや布団を暖かいものに取り替えてあげましょう。
猫用の布団やベッドは、フワフワなフリース素材でできている事が多いです。さらに、ウールやカシミヤ、ムートンなど天然素材の物は、触れているだけで暖かで通気性もよく保温性も最高ですし、静電気も避けることができます。
ぜひ愛猫のために取り入れてみてはいかがでしょうか?
まとめ
猫の『低温やけど』に要注意!2つのNG行為と予防策もについてお伝えいたしました。
寒さの厳しい冬場は、どうしても温かな場所から動きたくなくなってしまいます。
熟睡している猫を起こすのは忍びないですが、、もし長時間コタツ等の同じ場所で長居していた場合は、低温やけどを避けるために人間が気を付けてあげましょう。
飼い主さんがちょっとした点を押さえれば、愛猫に低温やけどを負わせることなく快適な冬を過ごすことができるでしょう!