猫が『更年期』になるとどうなるの?2つの変化と対処法

猫が『更年期』になるとどうなるの?2つの変化と対処法

猫もシニア期になると「更年期」が始まる…というのは本当なのでしょうか。厳密に言うと猫に「更年期」はないのだとか。では、あの症状はどのようなことが原因なのでしょうか。本記事では、猫の「更年期」のような症状と対処法について紹介いたします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.性格が変わる

怒りの表情

猫も人間と同じように、年齢を重ねるとこれまで出来ていたことが上手く出来なくなってしまいます。足腰や筋肉の衰えから、今までは簡単に跳べたはずの場所へジャンプ出来なくなったり、トイレが上手く出来なくなったりすることもあるでしょう。

猫は体を動かすことがストレス発散に繋がる生き物であるため、このような「上手く動くことが出来ない」という事そのものが、とてもストレスが溜まるようです。そしてストレスが溜まることでイライラしたり怒りっぽくなったり、時には攻撃的になってしまったりすることも。

このような側面から(猫の性格が変わってしまった…)と感じる飼い主さんも多いようです。人間も更年期を迎えるとイライラしがちですが、それは猫にとっても同じなのかもしれませんね。

2.食べても痩せる

体重測定

年齢を重ねれば猫も筋肉が落ちてしまいます。体が細くなったように見えたりもするでしょう。

ですが、本当に「食欲があってしっかり食べているのに、なぜか痩せてしまう」場合には別の病気が潜んでいる可能性も。猫にこのような症状が起きる代表的な疾患として「甲状腺機能亢進症」、さらに「糖尿病」「腫瘍」があげられます。

とくに「甲状腺機能亢進症」の場合は、しっかり食べているのに痩せてきてしまうという症状が見られます。

この病気は、よく食べているのに痩せる、イライラ怒りっぽい、いつもうろうろして落ち着きがないなど比較的行動や体格の変化に気づきやすい病気です。高齢の猫で、性格が変わったと感じた場合は動物病院で検査してもらいましょう。症状を放置してしまうと命の危険にも及ぶ可能性がありますので、注意が必要です。

愛猫に気になる症状が見られる場合の対処法

診察中

愛猫に「更年期障害」のような症状が見られたからといって、病気が原因であるとは限りません。これらの症状は、何らかのストレスを抱えていても出ることがあるからです。

ですが、どちらにしても対処が必要になるのは間違いないでしょう。そのため、怪しい症状が見られたら、一度動物病院で獣医師に相談してみることをお勧めします。

その結果、何らかの病気が見つかった場合は治療を開始し、ストレスが原因であった場合には飼い主さん自身が愛猫のストレスの原因を取り除いてあげる必要があります。

いずれにせよ「怒りっぽくなっても年齢のせいだから仕方ない」と放置せず、愛猫の体に何が起きているのかを知るためにも動物病院を受診することが大切でしょう。

まとめ

椅子からにらむ猫

猫にも人間の「更年期障害」のような症状は見られますが、実際のところ猫には「更年期障害」はありません。ですが代わりに病気が潜んでいる可能性もあるのですね。

特に前述した「甲状腺機能亢進症」は見た目では分からないため、発見が遅れることもあるそうです。この病気で「いくら食べても痩せてしまう」原因は体がいつも全力で走っている最中と同じ量のエネルギーを消費しているからです。

またストレスを抱えてしまっている場合には、その原因を取り除いて快適な生活をさせてあげる必要があります。

愛猫が年齢を重ねてもずっと楽しく暮らして行くためには、飼い主さんが愛猫に寄り添ってあげることが大切になってきます。我が子同然の愛猫と少しでも長く一緒にいるためにも普段から体調に気を遣ってあげると良いですね。

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