1.快適な気温
畳は、熱を伝えにくい「断熱性」と「保温性」に優れており、一年を通して快適な気温を保ってくれます。表面のイ草や、畳床のワラの内部がスポンジ状になっており、そこに空気が含まれています。その空気が夏は暑さを遮り、冬は寒さを遮ってくれるのです。
猫は、自分が心地良く過ごせる場所を見つけるのが得意。畳の部屋は快適な気温に保たれていることを知っており、好むのだと考えられます。筆者宅の猫たちも、特に夏は、良く和室で過ごしています。
2.匂いが好き
畳の匂いは、猫を惹きつける魅力があるようです。肉食動物の猫ですが、意外にも草を好む傾向があります。猫草に引き寄せられる猫の姿は、珍しくありません。
やはり、自然の匂いは、落ち着くのでしょう。嗅ぐことで、リラックスしているのかもしれません。猫が畳に鼻を近づけていたら、良い匂いだと感じている可能性が考えられます。
3.程良い柔らかさ
固すぎず、柔らかすぎない程良さが、好きだともいわれています。猫はふかふかのベッドを好みますが、あまりに柔らかすぎると動きづらいため、適度な固さがあった方が良いとか。その点、畳はバッチリなのでしょう。
歩いたり走ったりしやすいのはもちろん、ベッドとしても快適に使えます。適度なクッション性が、快適だと感じるのでしょう。
4.爪とぎの感触が良い
猫にとって畳は、研ぎ心地の良い爪とぎになる場合があります。飼い主さんにとっては悪夢のようですが、当の猫には天国のようです。バリバリと気持ち良く、爪をシャープにできてしまうのです。
引っ掛かり具合がちょうど良いのかもしれません。一度ハマると、もう他の爪とぎは使ってくれないかも…?「愛猫が喜ぶのは嬉しいけれど、畳がバリバリになるのは困る!」という飼い主さんのため、次項で爪とぎ予防策をお伝えします。
爪とぎ防止策は?
猫が畳で爪を研がないようにするには、上に敷物を敷くのが一番簡単です。夏であれば籐を使ったものを。冬なら普通のカーペットで十分でしょう。
畳の上に敷いてしまえば、爪とぎによるキズは付きません。代わりに、畳素材の爪とぎ器を置いてあげると、喜んで使ってくれるかもしれません。
まとめ
畳と猫は決して相性の悪くないコンビだと思われますが、最悪な組み合わせになってしまうときがあります。それが「猫が畳で爪を研いでしまう」とき。猫の爪とぎは生理現象なので、止めさせることはできません。
であるなら、猫も飼い主さんもストレスを感じないように、対策をしていきましょう。歩み寄れば必ず、解決策が、見つかるはずです。