1.ごはんのとき
ごはんのときだけスリゴロ猫。これから推測できるのは、猫と飼い主さんとの距離感です。普段はお座りでごはんを待ったり、逆に行儀が悪かったりする猫の場合、もしかすると飼い主さんに対する信用に陰りが生じているのかもしれません。
とはいえ、デレデレしてくるのはやはり甘えたい気持ちがあるからです。彼らは唯一警戒を解きやすいごはんのときに、ここぞとばかり気持ちを伝えてくるのでしょう。
飼い主さんには、是非その切ない気持ちに気が付いてほしいもの。そして優しく話しかけたり撫でたりして、猫の気持ちを受け止めてあげましょう。そうやって互いに気持ちを伝え合っていれば、いつか必ず別のタイミングでデレデレしに来るはずです。
2.机で作業を始めたとき
机に向かってパソコンや細かい作業を始めると、猫が「構って!」とやって来ます。
猫からすれば、飼い主さんが机に向かうときを何時間を待ち続け、やっとつかんだタイミングですから逃すわけにはいきません。もちろん抱っこでできる作業なら問題は起こりませんが、困ることも多いはずです。
そのような猫の場合は、事前に甘えさせてはいかがでしょう。例えば作業15分前にいつもの場所で名前を呼び、猫が来るのを待つのです。そして来なければそのまま作業をし、来ればみっちり(この場合は15分間)猫の要望に応えます。これはいつもと景色と変らないようで、実は「猫に集中している」点に違いがあります。
そのように猫としっかり向き合い、十分甘えさせてあげられたなら、愛猫もきっと満足してくれるはず。そして「先に呼ぶ」を続けていけば、そのうち「呼べば来る猫」に変身します。結果、作業を中断する確率も下がるはずです。
3.他に誰もいないとき
飼い主さんとふたりっきりになると突然甘え出したり、わざわざ誰もいない部屋に誘ってデレデレしたり…。これは多頭飼いや小さいお子さんのいるご家庭では割とよく見る光景です。
そのような猫は普段よそよそしく見えますが、実は「◯◯ちゃんがいたら甘えられない」「甘えてはいけない」と思っています。おとなの猫なら甘えん坊や年少者に飼い主さんの膝を譲りますし、引っ込み思案の猫なら割り込む自信や勇気がありません。
そんな一見ツンで実は我慢の猫には、まずは積極的にふたりきりの時間を作りましょう。
それと同時に、みんなの前で名前を呼んだり抱っこしたりして、その猫が大事な存在であることを、その猫と他の猫に繰り返しアピールします。そしてみんながその猫の存在を認め、その猫が自信をつけたなら、きっと素直に甘える猫になるでしょう。
まとめ
ツンデレと呼ばれる猫たちは、実はシャイなのかもしれません。もし猫に社交辞令でデレデレされているのなら悲しいですが、ただ単純にナチュラルに甘える方法が分からないがゆえに、今回ご紹介したようなタイミングで突進して来るのかもしれません。
しかし、もし来てくれたらチャンスです。飼い主さんはどーんと丸ごと受け止めて、猫としっかり向き合いましょう。そのように猫のペースに合わせていれば、ある日突然「ツンデレ猫」から「デレデレ猫」に変身するかもしれません。
それまでは変に期待せず、今だけかもしれないツンとデレのギャップを楽しんでいきましょう。