1.人の食べ物を分け与える
好奇心が強く、食欲旺盛な猫は飼い主さんが食べているものに興味を持つことも多いですよね。そんな時に猫の気を引こうと食べ物を分け与えたり、猫の反応見たさに食べさせたりすると健康上のトラブルを引き起こしてしまいます。
与えても良い食材や量を理解していないと猫が中毒症状を起こし、調味料による塩分の過剰摂取となって腎機能に影響をもたらすこともあるでしょう。たとえ猫に安全な食べ物だったとしても、与える量を間違えれば消化不良でお腹を壊すことも考えられます。
猫に要な栄養成分や量、味覚は人とは違うため、人間が口にする食べ物をむやみに与えるのはとても危険な行為です。
2.ひげを切ってしまう
猫のひげはバランス感覚を保つための大切な器官で、猫がスムーズに動けるように重要な役割を担っています。そのため、猫のひげを切ってしまうと障害物の距離がわからずにぶつかってしまったり、高いところへ上がれなくなったりと、生活するうえで様々な問題が生じてきます。
- 距離が測れない
- 方向感覚が鈍くなる
ひげが短いことで起きる影響は猫によって個体差もありますが、平衡感覚が鈍くなってしまうために動けなくなってしまう猫もいるほどです。ひげが元の長さにもどるまでは数ヵ月は必要で、その間は怪我もしやすくなります。
3.強い光を猫に当てる
ペンライトやカメラのフラッシュなどの強い光を猫の目に向けるのも危険な行為のひとつです。猫の目は、暗闇の中でも光をたくさん取り込める構造になっていて、強い光が直接目に当たることで大きなダメージが加わります。
光の影響は程度によっても未知数な部分がありますが、失明に繋がる可能性もあると言われているほど猫の体に良くないことは明らかなため、イタズラで光をむけるのは絶対にやめましょう。猫の様子をカメラで撮影する機会は多くありますが、フラッシュ機能を使わないよう注意が必要です。
4.服を無理やり長時間着せる
猫も犬と同じように変身ウエアのような「衣装」や「かぶりもの」がたくさんあり、写真映えするので活用する飼い主さんも多いかと思います。多少は我慢してくれている猫ですが、毛づくろいが出来ないような服を長時間着せてしまうと、心身に大きな負担がかかってしまうことも。体に何か触れている状態が苦手な猫もいますし、場合によってはパニックになって危険なこともあります。
猫が手術後に「患部を舐めたりしないように術後服を着せる」といった治療が目的の場合は例外ですが、毛づくろいは健康を守るために欠かせない行為ですので妨げることがないようにしましょう。
まとめ
SNSでちょっとしたイタズラの気持ちで猫を驚かせるような動画があるように、猫の反応が見たくてイタズラをしかけてしまう人もいるでしょう。しかし内容によっては猫にストレスしか与えず、ショックな経験からトラウマになってしまったり、体に大きな負担をかけて命を脅かす危険性もあるのです。
猫はもともと警戒心が強く、環境の変化に弱い動物です。日常の中でも飼い主さんが意図せずに猫をびっくりさせてしまう事もあるでしょう。
人と猫では捉え方や与える影響が違うことを理解し、家の中に猫が逃げ隠れできるような居場所を作る必要があります。私たちが命を守る存在であることを忘れないようにしたいですね。