1.飲み薬
飲み薬は錠剤、粉剤、液剤と種類があり、好きな食べ物に入れて食べさせる方法と薬だけで与える方法があります。
錠剤や粉剤は食べ物に混ぜても基本は大丈夫です。ただお薬の中には食べ物と与えないほうがいいものもありますので必ず獣医師に確認してください。普段のご飯ではなく好きなおやつなどに混ぜてください。匂いや味で薬に気がついた場合は食べなくなってしまう危険性があります。薬も食べ物と同様に残ってしまい治療に支障が出ます。
錠剤や粉剤は、オブラートやカプセルに入れて飲ませることもできます。口を開いて、できる限り錠剤を喉の奥の方に入れて飲み込ませます。液剤はシリンジに入れ、奥歯の方から挿して喉の奥へ注入します。粉剤を水で溶いて液剤にして与える方法もあります。
錠剤を潰したり、水に溶かしたり、オブラートやカプセルに包む場合は、先生に安全性に問題ないかの確認を取る方が良いでしょう。
2.点耳薬
外耳炎など耳に痒みや痛みがある場合に、点耳薬が処方されます。
冷蔵庫から出した点耳薬は、冷たいので両手の間に入れて転がすように温めます。猫の耳介を少しだけ引くようにして、耳道に点耳薬を規定量入れます。
薬を置いた後、耳の底の軟骨あたりをそっとマッサージして薬と馴染ませてあげましょう。
3.目薬
目薬も登場しやすい薬の一つです。
冷蔵庫から出した目薬は、点耳薬と同じように温めます。猫と正面に向き合わず、後頭部の方から目薬をさすと猫をびっくりさせることがありません。
頭部を引っ張り、瞼を引くようにすると目が開きます。点眼の先が目に直接触れないように注意しながら薬をさします。
4.塗り薬
皮膚や患部に塗り薬を使うこともあるでしょう。
一番困ってしまうのは、塗った薬を舐めてしまうことです。塗り薬使用中はエリザベスカラーを装着して患部に口が届かないする方が良いかもしれません。
足や手の爪で傷がつくこともありますので、爪を切っておきましょう。
まとめ
猫に与える『薬』の種類4つ それぞれの投薬方法についてお伝えいたしました。
人間と同じように、猫も投薬は苦手です。身体を保定してから薬を使うため、嫌なことが重なってしまうことも原因でしょう。
身体の自由が効かないようにきっちりと保定し、できる限り短い時間で手早く済ませることが大切です。