1.お願いトントン「ねぇねぇあのね」
![手に前脚を絡める子猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/2/6611c429649d3c9cc855ef7daf37d377.jpg)
くすぐったいようなサワサワから軽いトントンまで、飼い主さんに振り向いてほしいとき、猫は爪を出さないようにそっと手を伸ばしてきます。
振り向かせたいお願いは、たとえば「お腹が空いた」「遊んで」「なでて」「膝に乗せて」などです。
この方法は特定の人、特定の場合にだけ猫が使う合図です。ただなかなか分かってもらえないとき、特に朝ご飯の催促時には、強く叩いたり引っ張ったり、甘噛みしたり軽く爪を立てたりなど、結構な強行手段に出ることが多いようです。
2.制止のパンチ「びっくりした!止めてよね!」
![女性の顔を叩く猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/3/44400776b2ecb24a2f3190972c46bfb6.jpg)
ブラッシングなどの途中で突然パンチが飛んでくるのは、触って欲しくないところに触ったとき。しかし普通は爪を出しませんし、叩かれて痛いわけでもありません。人でいうなら手で払いのけたという感じ、驚いて急に素に戻った状態です。
猫によってNG領域は違うので、1度猫に注意されたらそこを覚えておかねばなりません。しかしいつも平気なところでパンチされてしまったときには、骨折や捻挫、内臓の病気などを疑いましょう。
3.威嚇のパンチ「もう止めてっていってるでしょ!?」
![猫パンチしようとする猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/4/d5c28360d3618c313584060f7232dc5a.jpg)
相手を見つめながら振りかぶってする叩くパンチは、威嚇のためのパンチです。それを飼い主さんに使うとなると、イタズラが過ぎたのか、不幸な偶然が重なって飼い主さんに恐怖を感じてしまったか、あるいは体に強い痛みがあって気が立っているのかもしれません。
人慣れゼロの保護猫では決して珍しくない行動ですが、家族と思っている相手に威嚇するのはただごとではありません。まずはそっと見守って、あれこれ原因を探ってみましょう。
4.攻撃のスマッシュ「何?やるなら受けて立つよ!」
![猫パンチしようとする猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/5/579e33ca254d82c1d930a34e77c4fe4f.jpg)
威嚇が本格的な攻撃パンチになれば、飼い主さんの方も怪我をすることもあるでしょう。
ただ普通は、そこまで攻撃的になることはまずありません。しかしたとえば庭に野良猫がいて一触即発の場面だったり、新入り猫とケンカになったりなど、頭に血が上っているときは危険です。猫は無我夢中になっているので、うっかり近寄れば相手構わず攻撃します。
また、遊びに夢中な猫も危険です。特に遊びと本気の区別がついていない子猫は、容赦なく爪を出してきます。
いずれにせよ興奮状態の猫とは距離を置くべきで、落ち着くまでうかつに手を出さないことです。
まとめ
![男性の顔を叩く女性に抱かれた猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/6/55365a100b2bca286ab94f38252a26d2.jpg)
軽いトントンは猫と人とのコミュニケーションの一部ですが、それ以外は猫が身を守ろうとして繰り出す攻撃パンチで、猫も不本意、人も避けたいと思っているものばかりです。
そういう猫との行き違いを避けるには、猫の行動パターンをよく観察することが大切です。そして猫の機嫌を取るのではなく、猫が何をいおうとしているのかを理解できれば、楽しいコミュニケーション部分だけを楽しめるようになるはずです。