1.たくさんあげすぎない
猫のおやつは『1日に必要なカロリー数の20%以内に』といわれています。つまり、おやつを食べさせた日には、そのカロリー数と同じカロリー数のごはんを減らさなければなりません。
しかし中には、「ごはんの量が減るのは許せない!」という猫もいるでしょう。
そんなときは、ドライフードの一部をウェットフードに置き換えてみてください。満腹感を満たせますから、猫から「少ない!」との不満も出ず、自然にカロリーダウンできるはずです。
また、おやつは基本的に栄養バランスが十分ではなく、偏食の原因にもなりえるため、20%と言わず可能な限り少なめにしましょう。
2.目的なくむやみにあげない
おやつをあげるときは、「なぜ」「このタイミングで」「ここで」「このおやつを与えるのか」をはっきりさせておきましょう。
理想は、
- お留守番や病院を頑張ったご褒美
- 人の食事やおやつのタイミングで気を紛らわせる目的
- 練習や訓練(おすわりやブラッシング、歯磨きなど)のご褒美
など、明らかな目的があるときです。
逆にあまりおすすめできないのは、
- 猫が要求してくるから
- なんとなくあげたくなったから
などです。このような理由だと、どうしてもおやつの量がオーバーしがちになるからです。
3.目の前でおやつを準備しない
おやつをあげようと思ったときは、別の場所で取り分けて、必要な分だけ持っていきましょう。そうすることでおやつをきちんと計量でき、あげすぎの危険を避けることができるからです。
さらに手元に限られた量しかなければ、猫に「もうないよ」といいやすくなり、猫も催促しにくくなるのです。
おやつを与え過ぎた場合のリスク
ではここからは、猫におやつを与え過ぎた場合のリスクについて解説いたします。
肥満
猫におやつを与え過ぎた場合に最も考えられるリスクは、カロリーオーバーによる肥満です。
人と同じで、肥満は糖尿病、膵炎、泌尿器疾患などの疾患リスクを上げてしまいます。
また体重増加が腰や脚に負担をかけるので、関節痛や捻挫、骨折などのリスクも高まるのです。
栄養の偏り
偏食(おやつが気に入り過ぎて総合栄養食をあまり食べない)だと、猫は徐々に体調を壊します。なんとなく元気がないなどの症状から、気が付いたら食事のせいで病気になっていたなど、偏食による栄養障害はさまざまな弊害を起こすのです。
またおやつなどのにおいが強くて味の濃いものしか受け付けないときは、病気で食欲不振を起こしている可能性も捨てきれません。あまりに偏食が過ぎるときには、1度健康診断を受けてみるといいでしょう。
まとめ
おやつは猫の生活に彩りを与え、飼い主さんとの絆を深める大切なアイテムの1つです。しかしその大切な役割を、あげ過ぎで台無しにすることだけは避けなければなりません。
あげる量やタイミングを上手にコントロールして、おやつを猫にとって特別な楽しい時間にしてあげましょう。