猫は人のことを『大きな猫』だと思っている?
一般的に人と主従関係を結んで生活している犬は、家族に順位をつけ最も信頼できる人を『群れのリーダー』と認識して従います。一方で猫は独立心があるので、人と対等な関係を築く動物です。また人を自分と異なる動物とは捉えておらず、『大きな猫』『鈍くさい猫』だと思っているという説があります。
猫が飼い主さんや来客と接する時に、体を擦りつけて挨拶するなど猫同士でするのと同じコミュニケーションをとることからも、猫は人と猫を区別していないことがわかりますね。飼い主さん以外の人を『大きな猫』と思っているのはよいとしても、毎日お世話をして愛情を注いでいる飼い主さんに対する印象も、単なる『大きな猫』なのでしょうか?
猫は飼い主さんのことも他の人と同じく猫だと思っているという説は有力ですが、嬉しいことにただの『大きな猫』『鈍くさい猫』とはまた違った印象を持っているようですよ♪愛猫が信頼している飼い主さんに対して、どのような印象を抱いているのかをご紹介します。
猫は飼い主さんをどう思っている?4つの印象
1.甘えられる母猫
たっぷりの愛情を注いでお世話をしてくれる飼い主さんを、母猫代わりだと認識している猫もいます。特に子猫のころから育ててきた場合には、『飼い主さん=ママ』という印象を持つようになりやすいでしょう。愛猫が大きくなっても、子猫のように甘えてくる時は飼い主さんは母猫としてたくさん甘えさせてあげたいですね。
2.一緒に遊ぶきょうだい猫
たくさん甘えたい母猫というよりも、一緒に遊んだりじゃれたりしたい相手だと思われている場合は『飼い主さん=きょうだい猫』という認識なのでしょう。心を許せる家族として認められているのは嬉しいですね。
ただし猫のきょうだいはやんちゃな遊び方をするので、引っ掻かれたり噛みつかれたりして飼い主さんが怪我をしないように注意してくださいね。
3.信頼できる仲間の猫
猫は群れで行動する動物ではありませんが、信頼できる仲間や友人には自分の縄張りに入ることを許します。猫同士が毛繕いをし合ったり寄り添って眠ったりするのは、相手を仲間だと認めている証拠なのです。
ベタベタと甘えてくるわけではなくても、愛猫が飼い主さんの体を舐めたりそばでくつろいだりしているのなら『飼い主さん=縄張りを共有する仲間』と認識しているということでしょう。愛猫が飼い主さんをペロペロと舐めて毛繕いをしてくれた時は、ぜひお礼として体を撫でてあげてください。
4.守ってあげなきゃならない世話の焼ける猫
もともと狩りをして生活していた猫は運動神経抜群なので、自分と比べて飼い主さんのことを「この猫、鈍くさいな…」と感じているようです。
一生懸命お世話をしてくれる飼い主さんに対して鈍くさいというのは失礼ですが、どうか怒らないであげてくださいね。猫は自分よりも鈍くさくて狩りもできそうにない飼い主さんに対して、「ぼくが守ってあげなくちゃ!」「わたしがお世話をしてあげよう」という気持ちを抱くことがあるようです♪
たとえば虫などの獲物を捕まえて飼い主さんのもとに持ってくるのは、「お腹空いてるでしょ?代わりに狩りをしてあげたから、これを食べるにゃ」という愛猫なりの優しさなのです。
まとめ
猫は人のことを『大きな猫』『鈍くさい猫』と認識していますが、やはり生活を共にして信頼関係を築いている飼い主さんに対しては『家族や仲間と呼べる特別な猫』といった印象を抱いているようですね。
面白いことに飼い主さんが愛猫のお世話をしているつもりでも、愛猫は逆に自分こそが飼い主さんを守り世話を焼いてあげていると思っている場合もあります。
猫は飼い主さんを敬い素直に従うような動物ではありませんが、お互いを対等な猫同士だと思っているからこその自由気ままな態度も魅力ですよね。猫の飼い主さんに対する印象は様々ですが、どれも素敵な関係といえるのではないでしょうか♪