かぼちゃの栄養素
かぼちゃはビタミンが豊富な栄養価の高い野菜です。その効果は人間だけでなく、猫にもメリットがあります。
ビタミンCには抗酸化作用があり、アンチエイジングやがん予防が期待できます。体内でビタミンCを合成できる猫は食事で摂取する必要はないと言われますが、年齢や体質によっては不足することがあるのです。
ビタミンEも血行を促進する効果があります。神経系や皮膚の健康維持に役立つビタミンB群も豊富です。また、食物繊維は便通をよくしてくれるので、便秘の改善に効果が期待できます。
ただし、かぼちゃに豊富に含まれているβ-カロテンに関しては、猫はビタミンAに変換する酵素を持たないため、あまり効果は期待できないようです。
かぼちゃはキャットフードの原料に含まれることもあります。猫が食べても害はなく、プラスになることも多いですが、与え方には注意が必要です。
1.実の部分だけ与える
かぼちゃの実の部分なら猫も食べることができます。種と皮は、消化不良を起こすことがあるので、取り除いて下さい。
食べやすいよう小さくカットし、必ず加熱しましょう。生のかぼちゃは胃腸の負担になるので与えないで下さいね。
2.味をつけない
かぼちゃに味をつけないとおいしくないのでは?と思ってしまうかもしれませんが、猫が食べる分に味つけは不要です。人間にとって薄味でも、体の小さな猫には塩分や糖分の摂り過ぎになってしまいます。
体調に影響を与える可能性があるため、猫に与えるかぼちゃには味をつけないで下さいね。
3.与え過ぎない
かぼちゃは猫が食べても害はありませんが、与え過ぎはいけません。カロリーが高いので、食べ過ぎると肥満につながります。与える場合は少量にしましょう。猫がほしがっても、それ以上は与えないで下さい。
稀にかぼちゃでアレルギー反応を起こす猫もいます。初めて与える時は、ごく少量を、様子を見ながら食べさせて下さい。
アレルギー症状としては、下痢や嘔吐、かゆみ、目の充血などがあります。これらが見られたら、動物病院を受診しましょう。アレルギー反応は食べてもすぐに起こらないこともあります。
まとめ
猫がかぼちゃを食べる、と聞くと意外かも知れませんが、かぼちゃが好きな猫は多いようです。栄養価も高く、猫の健康維持にもメリットのある野菜なので、与え方に注意しながら、時々食べさせてあげるのもいいでしょう。いつものフードに少量混ぜてあげてもいいですね。
ただし、いくら栄養価が高いからといって、猫が食べようとしない場合は無理に与えないで下さいね。