1.叱るときと叱らないときがある
猫のしつけは基本的に難しいものがありますが、それでもどうしてもやって欲しくないことを、教えたい場合があるでしょう。そんなときは一貫して、教えていく必要があります。
猫が同じ行動をしても、あるときは叱ってあるときは叱らない、となると、混乱してしまうでしょう。また、家族内でも統一しておくことが大切です。お母さんは叱るのに、お父さんは叱らないとなると、またまた混乱を招いてしまいます。
同じ行動をして叱られるとき、叱られないときがある、というムラのある状態を作らないよう、注意して行きましょう。
2.毎日ご飯の時間が違う
気ままに生きていそうな猫ですが、実はかなり正確な体内時計を持っており、特にご飯となると毎日決まった時間に食べたがります。そのときになるといつものご飯場所にスタンバイし、飼い主さんが用意してくれるのを待つのです。
そのため、毎日ご飯の時間がバラバラだと、混乱してしまうでしょう。できるだけ、同じ時間に出してあげてください。
どうしても飼い主さんの生活が不規則で難しい場合は、自動給餌器があると便利です。毎日同じ時間に自動でご飯を出してくれるため、猫もイライラしないでしょう。ただ、ご飯欲しさにフードの出口をほじったり、体当たりして倒してしまったりという場合もあるようですので、トラブルの少ないであろう給餌器を選ぶ方とよいようです。
3.ペットカメラで話しかける
飼い主さんの外出時に便利な、ペットカメラ。導入しているという方も多いのではないでしょうか。側にいなくても愛猫の様子を確認することができ、安心ですよね。
ペットカメラの中には、話しかける機能が付いているものもあり、愛猫の寂しさを紛らわせる…と思いきや、実は混乱させてしまう場合があるようです。飼い主さんの声は聞こえど姿は見えず、匂いもしないとなれば、「?」が飛ぶのは当たり前といえば当たり前でしょう。
特に長時間のお留守番のときには、余計に寂しくさせてしまうかもしれません。ペットカメラの使い方は、熟考した方がよいのかもしれません。
4.飼い主さんのペットロス
多頭飼いの場合に当てはまる項目ですが、飼い主さんのペットロスが愛猫の混乱を招くことも。ただでさえ、いつもいるはずの猫の姿が見えなくなり、ナーバスになっている時期です。猫は環境の変化に敏感なため、仲間が亡くなってしまうと悲しみや不安を感じます。
それに加え、ペットロスによっていつもと違う様子の飼い主さんがいると、混乱は更に深まっていくでしょう。もちろん、だからといって悲しんではいけない訳ではありません。そのようなことは不可能に近いでしょう。
「愛猫を混乱させてしまうから…」と言って悲しみを我慢するのではなく、しっかりと悲しみ抜いた方がよいようです。そしてなるべく早く、笑顔を取り戻してあげましょう。亡くなった愛猫と、今側にいてくれる愛猫のためにも。
5.罰を与える
愛猫がしてはいけないことをしたとき、思わず罰を与えたくなってしまうかもしれません。たとえば、ケージに閉じ込めたり、叩いたり…。ですがそれは実は、逆効果だといわれています。
というのも、猫はなぜそのようなことをされるのかが理解できず、ただただ飼い主さんを「怖くて危険な存在」と認識してしまう可能性があるからです。これまで築き上げた信頼関係に、ヒビが入ってしまうかもしれません。
基本的には、猫に飼い主さんがしてほしくない行動をさせない、という工夫が必要になりますが、どうしても罰を与えたいときは、「天罰方式」にしましょう。飼い主さんがやっているのではなく、さも天からの罰が下ったように錯覚させるのです。
具体的には、猫にバレないように大きな音を立てたり、水をかけたり。それを繰り返しているとそのうち、効果が出てくるでしょう。
まとめ
猫は、飼い主さんの一貫性のない行動や理解できないことなどで、混乱しがちのようです。元々が繊細で怖がりな傾向があるため、十分注意してあげる必要があります。混乱してパニックに陥らせないよう、気をつけていきましょう。