わが家のまねきねこアロハちゃん!
3年前の秋、わが家にはすでに2匹の犬がいました。これまで一度も猫を飼ったこともなく、また身近にも猫を飼っている人がいなかったこともあり、自分の中で猫を飼う選択肢はまったく当時はありませんでした。
私と保護猫との出会い
3年前の秋、10月の半ばごろでした。少しずつ朝夕が冷え始め、日中も長袖を着なければ過ごしづらくなってきた頃。
出勤先の駐車場に車を停め、いつも通り仕事が終わって車に乗り込みエンジンをかけました。何となく空耳かもしれないけれど、何かの音がして耳に届いたような気もしました。
ただそれほど気に留めることなく、そのまま夕食の食材を買いにスーパーへ向かいました。車を走らせていると、どこからともなく子猫の鳴き声がしてきました。
でも停車すると声が止まるので、やっぱり気のせいかな?と思いました。買い物が終わり帰宅。その道中もやはり遠くの方からミィミィという声が聞こえてきます。
空耳かな?からやっぱり聞こえる!と確信に変わり、自宅の駐車場に停めてから車の中じゅうを探しました。もちろんドアは施錠されていたので、車内にいるはずはなく。
まさか!?と思いながらボンネットを開けてみると、隅っこの細い隙間に小さな小さな子猫がいました!!呼んでみましたが、出て来ません。そっと引き出そうとしましたが、動きませんでした。
もしかしてどこかに挟まっているのかも?という不安が頭をよぎりました。
車に詳しくはないので分かりませんが、やはりエンジンルームは危険なはず。ギアとか動くものが内部にあるので、下手に動かしては危険かもしれないとも思いました。
でも痛がっている様子もなく、元気そうに見えたので、思い切ってもう少し強く引っ張りだしてみました。きっと怖くて力いっぱい足を踏ん張っていたのでしょう。五体満足な可愛らしい子猫が、やっと姿を見せました。
子猫を保護して困惑した理由
姿を見せた子猫は、手のひらにのるほど小さなサイズ。こんな小さな子が…という驚きとともに、無事であったことの安堵感でいっぱいになりました。
しかしそれもつかの間、この子をこれからどうしたらいいのだろう?と困惑しました。なぜなら冒頭でも述べたように、わが家にはすでに2匹の犬が先住していたからです。
そしてそのうちの1匹は、道端で猫を見ると途端に怒って吠えるほど、猫嫌いでした。「ねこ」と聞くだけでも、唸るほど…。
うちでは無理だなぁと思い、とりあえずは別室に隔離して保護することにしました。
いろいろ調べて、地元に猫の保護をしている団体があることが分かり、相談してみました。ただ、保護できる猫の数が上限を超えているとのことで、しばらく保護できないかとお願いされました。
里親探しには全力で協力すると。ちょっと困ったなと思いましたが、見過ごすわけにもいかず、しばらく保護することを決心しました。
子猫を保護したらすぐにすること
健康状態を病院で診てもらう
相談させて頂いた保護団体、ひだまりにゃんこさんは、まず私がすべきことを教えてくださいました。それは、その子猫の健康状態を病院で診てもらう、ということでした。
ひだまりにゃんこさんは、動物病院に同行してくださり、当面必要なトイレやフード、ミルクをくださり、ケージも用意してくださいました。
http://hidamarinyanko.com/
地元の猫保護団体ひだまりにゃんこ
病院では健康チェックをするとともに、レボリューションというノミダニ下しの処置をしてくださました。
子猫はまだ生後1ヶ月経つかどうかという幼さでした。性別の判定もまだ明確にできず、目の周りも目ヤニだらけで、不安でいっぱいの顔をしていました。
帰宅してからは、ミルクとウェットフードをあげ、そして体や顔をキレイにするために念入りに拭いてあげました。
きっと怖い思い、不安な思いをしていたはずなのに、幸いだったのは、とても元気いっぱいであったことでした。
猫の譲渡会への参加
保護している間も、しばらくは自分で子猫を飼い続けることはまだ考えていませんでした。譲渡会が開かれることをひだまりにゃんこさんより頂いていたので、そちらに参加することにしました。
まだまだ小さな体。譲渡会場への移動時、キャリーの中で子猫は不安なためか、全力で鳴いていました。車移動だったため、ボンネットの中での恐怖を思い出していたのかもしれません。
譲渡会には2回参加しました。小さな手ごたえはあるものの、即決の里親さんは見つからず、3度目の参加をしようかと思っていた頃、自分の中での心境の変化が起きてきました。もしかして、飼えるかも?という気持ちでした。
先住犬と子猫に心の変化が
それは先住犬と子猫との関係性に、大きな変化が見られたからです。絶対無理だと思っていたのに、愛犬たちが2匹とも子猫に近づきはじめたのです。むしろ慈しむような、守るような行動さえ見せはじめました。
子猫の行動の変化
また不安でたまらない顔をしていた子猫が、どんどん私の前でリラックスしていくようになったことも理由でしょう。
穏やかに眠る表情を見て、もうこれ以上嫌いなエンジン音を聞かせたくない、ケージの中でたくさんの知らない人の視線に晒したくない、そう考えるようにもなりました。
そして保護した猫はわが家の家族に!
そこからの行動は早かったです。家族として迎えることをまずひだまりにゃんこさんに報告。とてもとても、喜んでくださいました!ひとつの命がつながったことは、とても喜ばしいことだと。
猫をお迎えする準備へ
そしてすぐに名前を決め、首輪やごはん、キャットタワー、猫の好きそうなオモチャなどをどんどん揃えていきました。
そこからひと月ほどで予防接種を受け、健康状態の良さも確認。
先住犬と保護した猫
先住犬ともどんどん仲良くなっていきました。
もしかすると、犬と一緒に育ったので、自分が猫であることは分かっていないかもしれません。
猫ってすごい!!
しつけがいらず、おりこうさん
猫を家族に迎えて初めて知ったこと、それは、本当に手がかからないということでした。何にも教えていないのに、トイレさえ用意しておけば、ちゃんとそこに用を足してくれます。
ワガママも言わず、お留守番も上手にしてくれます。犬と育ったためか、柱や壁などをひっかくことも一度もしたことがありません。
私の運気も上がった?
猫を飼ったことが理由…だと私は信じていますが(笑)
自身の運気も上がってきたように思います。仕事も順調で、自分の夢が徐々に叶ってきています。招き猫という言葉は、真実なのかもしれないと、日々思っています。
愛情は注いだ分だけ、返してくれているようにも思います。3年経った今でも、日に日に互いの絆が深まっていっているのを感じるほどです。
まとめ
最近では猫の保護団体に対する認知度も上がり、譲渡会なども頻繁に行われるようになっていると思います。
また各メディアで言われていますが、ちまたは猫ブームだそうです。最近では飼っている猫の数が、犬の数を上回ったとか。
生き物である限り、飼っているといいことばかりというわけではありません。時にはイタズラをしたり、言うことを聞かなかったりすることもあります。
病気や怪我をすることもあるかもしれません。それでもそれ以上に、猫は究極の幸せな気持ちや癒しの瞬間を、私たちに与えてくれます。
無責任に飼うことは決して許されませんが、環境が整うのであれば、まだまだ世の中にたくさんいる保護猫を、家族に迎えてあげることを考えてみてあげてみてはいかがでしょうか。