1.「喜」うれしいニャッ!
猫が耳をピーンと立てているときは喜んでいる証拠。期待や興味など、ワクワクしている心の表れです。
- おやつがもらえるかも!
- 遊んでくれるかも!
- 飼い主さんが帰ってきた!
ただし、猫は警戒しているときも耳を立てます。「耳がピーンと立っているのに、嬉しくなさそう……」と感じるときは、目の様子も合わせて見てください。黒目がちであれば喜んでいるサインで、目が半開きになっているなら要確認です。にらむような表情のときは、耳が立っていても、不安や恐怖の方かもしれません。
2.「怒」プンプンしているニャ!
猫が耳を後ろに引っ張るように外側を向けているときは、怒っているときです。通称「イカ耳」と呼ばれているのがこの状態ですね。
しかし「怒」といっても、ちょっとした不快から激怒まで気持ちの強弱はさまざま。耳が反っていれば反っているほど、強い怒りをあらわしています。
多少のイライラや触られたくないとき、不快感などなら、耳を後ろに伏せるていど。限界まで耳を回転させているときは威嚇や怒りで、猫同士のケンカ中によく見られます。
3.「哀」怖いニャ!不安だニャ!
一説によると猫には「悲しい」という感情がないので、ここで紹介する「哀」とは、不安や恐怖のことです。
猫はおびえたり恐怖を感じたりするときに、耳を平たく伏せます。耳を頭につけ、耳穴にフタをするようにペタンとさせていたら、恐怖や降参の合図です。
猫同士のケンカでこの姿を見たら、弱気になっている証拠。相手への恐怖心で、全身が緊張している状態ですね。また地震や雷など大きな音におびえ、ナーバスになっている時も耳を伏せます。
4.「楽」ラクだニャ~!
耳をピーンとさせるわけでもなく自然に立てているときは、リラックスしている証拠です。
また耳を横に寝かせているときも、それが自然体ならウトウトして眠たいときや、快適で心地よいとき。少し「イカ耳」に似た形ですが、落ち着いて目を閉じている状態なら、まったりタイムです。
もし愛猫をなでているとき「イカ耳かな?嫌がっている?」と思っても、喉をゴロゴロと鳴らし、あごを上げているなら大丈夫。きっと恍惚状態になっているのでしょう。
まとめ
猫の耳は「喜怒哀楽」の感情以外にも、猫の状態がよく表れています。
片耳だけ違う方向を向いている時は、人に例えるなら「聞き耳を立てている」状態ですね。パタパタと耳を動かすのも、情報収集中。もし猫が耳をあちこち動かしているとしたら、それは自分に必要な情報を受信するための行動かもしれませんよ。
猫の耳は自由自在に動くので、耳の角度や動きから気持ちを把握できれば、今よりもっと猫と仲良くなれますよ。