猫に絶対NGな人間用のモノ
「これは人間用のだから」と猫が口にしないものだと決めつけるのは最も危険なことです。好奇心でニオイを嗅いだり、くわえたりすることで誤飲誤食に繋がることも少なくありません。猫の身近にある特に気をつけたい人間用のモノを一部紹介します。
1.人用の市販薬や漢方薬
市販の風邪薬や頭痛薬など、私たちが体調の悪い時に飲む薬は猫の身近にある危険なモノです。とくに注意が必要なのは解熱剤や鎮痛剤に含まれる成分「アセトアミノフェン」「イブプロフェン」です。猫が摂取してしまうと命に関わる中毒症状を引き起こしてしまいます。
他にも人にとっては体の調子を整える漢方薬も猫に与えてしまえば中毒になるリスクが高いため、猫の健康維持を目的に飼主さんの判断で使用するのは絶対にやめましょう。
2.ボタン電池
ボタン型の電池は人が使用する様々な製品に入っていますが、電池交換時やふたが開いたままの状態で放置してしまうと誤飲の原因になります。小さくて丸い形は猫が興味を持ちやすく、遊んでいるうちに口に入れてしまうことがありますので取り扱いには十分に気をつけたいモノです。
電池の危険性は、飲み込んだ後に流れ着いた食道や胃壁が放電によって溶けてしまうことで重症化を引き起こします。愛猫が誤食してしまったら早急に動物病院を受診しましょう。
3.ジョイントマット
一枚づつ組み合わせることのできるジョイントマットは、家庭で使用される身近な製品です。サイズが自由に変えられるほか、防音効果もあるといった使い勝手の良さで小さなお子さんやペットがいる家庭でも使っている方は多いのではないでしょうか。
しかしジョイントマットは猫が誤飲誤食する可能性のある危険なモノです。ジョイントマットは弾力性のある素材。飲み込んでしまった欠片は食道や腸に引っかかることで排泄できなくなるため、破片を摘出するには開腹手術を行わなければならないこともあります。
危険なモノを猫が誤飲誤食してしまったら?
愛猫が危険なモノを誤飲誤食してしまったら、すぐに動物病院で処置を受けることがとても大切です。中毒症状が出ておらず、誤飲誤食したかわからない場合は猫の体に異変が起きていないかを注意深く観察しましょう。
- 元気がない
- 頻繁に嘔吐
- 体のけいれん
- 食事をとらない
- 吐きたくても吐けない様子など
飼主さんが病院に連れて行く前に無理やり吐かせようとすると、かえって体内を傷つけてしまう恐れもありますので絶対にやめましょう。
まとめ
誤食や中毒といった危険な事故を防ぐためにも、危険なものをペットが届かない場所に保管するなど徹底した管理をして未然に防ぎましょう。
猫が人間用の危険なモノを誤飲誤食している可能性があれば、飼主さんはとても心配になりますが、パニックにならずにかかりつけの獣医師に相談してみましょう。猫の体に異変が現れていたら迷わず動物病院で処置を受けることが大切です。