1.体温上昇効果
猫が日向ぼっこをすることで体温が上昇しますので、その結果健康にも良い影響が期待できます。
免疫力アップ
日向ぼっこで体が温められると体温が上昇します。
人の例では、体温が1℃上昇すると免疫力が最大5~6倍に跳ね上がるといわれています。猫でも同様の効果があると考えられますので、病気に強くなれるかもしれません。
体力の温存
猫は活動に必要な体温(38℃前後)を常に筋肉や内臓の動きで作り出しています。しかし日向ぼっこで自然に体が温まると、その分体温を上げるためのエネルギーを節約できます。
1日に14時間前後寝て、エネルギー消費を抑えている猫にとって、日向ぼっこはとても効率のいい習慣なのです。
健康増進
日向ぼっこで体温が上がると血の巡りがよくなり、全身に栄養も酸素も行き渡ります。そうすると全身の細胞が活性化し、筋肉を作ったり壊れた器官を修復したりして、細胞レベルで健康な状態に保つことができます。
2.皮膚と被毛の健康効果
猫が日差しを浴びることで、皮膚や被毛にもさまざまな良い影響が考えられます。
被毛の殺菌
太陽光には殺菌作用がありますので、毛の表面についた菌やウイルスを殺せます。ただし窓の種類にもよりますが、ガラス越しでは殺菌作用を持つ紫外線がカットされるので、100%効果があるとは言えません。
乾燥による皮膚の健康維持
日向ぼっこをした猫の体は、程よく乾燥してとてもいい匂いがします。このふわふわな状態は猫の可愛さをアップするだけでなく、カビや細菌、ダニの増殖をおさえてくれます。さらに空気をたっぷり含んだ毛が有害な紫外線をさえぎってくれるので、皮膚を良い状態で保てるのです。
3.メンタル向上効果
人間も、寝起きにカーテンを開けて日差しを浴びることが推奨されていますが、猫も同様に日向ぼっこで日差しを受けることで、メンタル上に良い効果が期待できます。
精神安定
太陽の光はセロトニン(別名「幸せホルモン」)の分泌を促します。これは心のバランスを整えてくれる物質で、精神面の健康をサポートします。つまり日向ぼっこは心穏やかに過ごせる精神安定剤にもなるのです。
体内時計の調節
動物は体に体内時計とよばれる時計を持っていることが知られています。この時計は朝日でリセットされ、体のオンオフを司るのに利用されます。そのためしっかり日向ぼっこをすることは、1日のリズムを作り出すのにとても役に立つのです。
まとめ
体や皮膚の調子を整えるだけでなく、メンタルにもいい影響を与える日向ぼっこ。ごく稀に皮膚がんに関係するというデメリットもありますが、基本的に日向ぼっこにはメリットがたくさんあります。
つまりお日さまはどこでも無料で手に入るお薬のようなもの。ぜひ日の当たる窓辺に猫の居場所を用意して、好きなだけ日向ぼっこが楽しめるよう応援してあげてくださいね。