猫は『うれしょん』をするの? 5つの例

猫は『うれしょん』をするの? 5つの例

「うれしょん」とは嬉しさや興奮のあまり尿を漏らしてしまうこと。犬ではわりとよく見られます。似たものに怖いときのお漏らしがありますが、こちらは人でも猫でもお馴染みですね。とはいえ猫のうれしょんに関しては、明確な事例が見当たりませんでした。ここでは明らかな勘違いも含め、それらしい例をいくつか挙げることにしてみました。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

1.子猫のうれしょん?

猫の親子

飼い主さんに甘えているとき、ゴロゴロいいながら尿を数滴程度漏らしていたという例が、6ヵ月齢程度までの子猫でに見られたという話があります。

子猫は生後数週間は母猫に排泄の世話をされますから、まだ排尿のコントロールが未熟な子猫が赤ちゃん返りして、リラックスした時に尿が少し出てしまったのかもしれません。しかしそれなら心身共におとなになれば収まってくれるはず。気になるなら抱っこ時にタオルを敷くなどして短い子猫時代を楽しみましょう。

2.嬉しくて漏れる?

怖がりな猫

成長した猫でも、嬉しいとき、気持ちの良い時に洩れることがあるようです。このときの尿量もやはりちょっとにじむ程度や1~2滴のようです。

飼い主さんに撫でられている時、飼い主さんが外から帰って来て声をかけた時などに、猫が座っていた場所が少し汚れている、ということがあるようです。

3.病気や老化

足をあげこちらを見るキジトラ白

病気や老化で尿漏れすることがあります。先にご紹介した子猫や成長した猫が少量漏らす場合でも、実は病気のせいである可能性も否定できません。尿漏れがあるとき、まずは病院へ。

尿漏れやトイレ以外での排尿の原因となる病気には「異所性尿管」や「尿道結石」「膀胱炎」などがだった、ということもあります。老化によって尿漏れを起こし、治療が難しい場合には、おむつを利用すると良いでしょう。

4.肛門腺液と勘違い

お尻を診察される犬

「茶色くてすごく臭い液が出たけど、これもうれしょん?」という質問を見かけました。これはおしりに力が入り、たまたま分泌液が出たケース。

猫は肛門の両脇に匂いつけ用の分泌腺(肛門腺)を持っていて、通常は排便時などに少量ずつ絞り出されますが、興奮した時に分泌液を出してしまう猫もいます。猫では、犬のように分泌液を絞って出す必要がある場合は少ないそうですが、あまりにも頻繁に臭う場合には「肛門腺絞り」をしてもらってください。

5.たまたまトイレに行っただけ

白い丸いトイレから外を見る長毛のハチワレ

飼い主さんの帰宅時にトイレに行く猫がいて、それを「私が帰って来て嬉しくておしっこが出るの?」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、これはずっと寝ていた猫が飼い主さんの帰宅によって起きて尿意を催しただけなのです。人でも寝起きによくある生理現象ですから「お利口さんで寝て待ってたのね」とニッコリ褒めてあげましょう。

ただ問題なのは、飼い主さんがいなければトイレに行けない猫たちです。

分離不安症の心配がある猫なら、少しずつ飼い主さんの不在に慣れさせましょう。また他の同居猫が怖くてトイレに行けないのなら、トイレの増設や別室での留守番など、どの猫も安心していつでもトイレに行ける環境を作ってあげてくださいね。

まとめ

トイレに行こうとする猫

猫が抱っこや飼い主さんの帰宅時など、嬉しいときにおしっこを漏らす例はあるようですが、犬で見られるうれしょんと同じものがあるかどうかは分かりません。

ただそれが、病気のサインなのだとしたら困ります。もし、うれしょんかな?と思っても、猫で排尿の異常があったら、まずは病院を受診してみてくださいね。

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