『スリスリ』する猫としない猫はココが違う!性格の違い3つ

『スリスリ』する猫としない猫はココが違う!性格の違い3つ

私達人間は、主に言葉を使ってコミュニケーションを図りますが、猫は主にニオイを使います。コミュニケーションに使うニオイにもいくつか種類がありますが、その中でも皮脂腺から分泌されるニオイを使う場合、猫は皮脂腺のある部位を対象物にスリスリとこすりつけます。このスリスリする頻度が猫によって異なる理由について解説します。

猫がスリスリする主な目的とは

人にスリスリする猫

猫が人や物にスリスリするのは、いくつか目的があるからと考えられています。

情報を発信している

猫は、対象物に自分の皮脂腺をスリスリとこすりつけてマーキングをすることで、「ここは自分の縄張りである」「これは自分の所有物である」と主張しています。また、未避妊のメス猫は、発情中に自分のニオイを残すことで、発情していることをオス猫に伝えようとしています。

情報発信が目的のスリスリは、主となる対象物が家具や場所(壁や扉など)になりやすいですが、飼い主さんに対しても「この人は私のもの!」という意味合いでスリスリしていると考えられます。

安心しようとしている

スリスリして自分のニオイがつくことで、猫たちは安心感を得ることができます。また自分と仲間のニオイを混ぜ合わせて「仲間のニオイ」を作ることでも、安心感を得ようとしていると考えられています。

飼い主さんに対するスリスリの目的は、主としてこの「仲間のニオイ」を作ることだとも考えられます。

要求を伝えようとしている

過去に飼い主さんにスリスリしたことで「かまってもらった」「おやつをもらった」などの経験を持つ場合、そこから学習して自分の要求を飼い主さんに伝えるための手段としてスリスリを使うようになる場合もあります。

スリスリする猫としない猫の性格等の違い

ブロックにスリスリする猫

猫のスリスリにはなんらかの目的が存在していることが分かりました。しかし、実際猫によってスリスリをする猫としない猫が存在します。この違いが生じる性格の違いとは、いったいどのようなものなのでしょうか。

1.縄張り意識の高さ

縄張り意識が高ければ高いほど、スリスリする頻度も高くなると考えられています。

特に未去勢のオス猫は、メス猫を獲得するために縄張り意識が非常に高くなるため、スリスリの頻度も増えるでしょう。

2.好奇心の高さ

好奇心が旺盛な猫ほど、行動範囲(縄張り)も広くなるため、広範囲でスリスリする傾向があると考えられます。

3.社交性の高さ

人にスリスリする猫

社交性が低くて臆病な猫の活動範囲は狭くなりがちで、あまり積極的なスリスリは見られない傾向にあるでしょう。

一方、おおらかで社交的な猫は、活動範囲が広く、かつ飼い主さんや場合によっては来客に対する警戒心も比較的低いために、人に対しても頻繁にスリスリを行う傾向があると考えられます。

飼い主さんとの信頼関係の強さや飼育環境による違いも影響?!

猫のスリスリをする猫としない猫の差は、その性格のみならず、飼い主さんとの関係や飼育環境からも影響を受けているようです。

飼い主さんとの信頼関係が構築されている猫ほど、飼い主さんとのコミュニケーションツールを多く獲得しているものです。その中の一つとしてスリスリする行動も含まれており、「お腹が空いた」「遊んで欲しい」といった要求を伝える手段として、飼い主さんに対するスリスリが多くなる傾向があると考えられます。

また、単頭飼いの猫よりも、多頭飼いの猫の方がより頻繁にスリスリする傾向があるようです。これは、縄張りを共有する仲間の数が多いため。猫のスリスリは、なるべく多く自分のニオイを上書きしようとするためだと考えられます。

まとめ

モニターにすりすりする猫

猫は警戒心が強い動物です。そのため、好意を抱いていない相手に自ら近づくことはありません。そのため、愛猫からスリスリされる飼い主さんは、愛猫から好かれている証だと考えても良いでしょう。

ただし、愛猫からあまりスリスリしてもらえないからといって、その飼い主さんが愛猫から嫌われているというわけではありません。猫の性格や住環境によっても、スリスリする頻度には違いが見られるからです。

ただし、あまりにも愛猫がスリスリしてくれないようなら、できるだけ愛猫が緊張や警戒せずに、安心しておおらかな気持ちで過ごせるように工夫をしてみると、スリスリしてくれるようになるかもしれませんね。

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