1.怒っているとき
怒って興奮状態にある猫には何をしても伝わりません。特に噛んだり引っ掻いたりしてくる場合には、攻撃を受けている人(や動物)が怒りの対象ですから、攻撃をかわすためにも、すぐにその場を離れなくてはなりません。
もし追いかけて来るようなら猫を別室に隔離しましょう。そして2度と怒らせないよう原因を探り、それを取り除いてあげてください。
2.怖がっているとき
お客様や雷、地震や台風や近所の工事など、猫が怖がるものはたくさんあります。そんなときには猫に静かで安心できる基地に入ってもらい、そのまま放置するのが正解です。
隠れている最中、猫は怯えつつも恐怖と折り合いをつけようと頑張っています。その間飼い主さんにできるのは日常生活を続けること。いつも通りの話し声や生活音を響かせて「怖いことはないからね」と励まし続けることなのです。
3.眠いとき
猫は人と違って寝起きはすごくいい方です。しかし眠いときに必要以上に構われるのは、やはり嬉しくありません。特に寝入りばなに邪魔をされると、パンチされたり噛みつかれたりするかもしれません。
眠いときにはゆっくり眠らせてあげましょう。ただし甘えん坊な子なら、横で一緒に目を閉じると大歓迎してくれますよ。
4.病院帰り
予防注射や健康診断から帰ったとき、キャリーバッグから勢いよく飛び出して爪とぎするようなら大丈夫!そんなときはおやつや撫で撫で、抱っこなどで、たくさん苦労をねぎらってあげましょう。
しかし問題は家に戻ってどこかに隠れたり過呼吸になったりする場合です。そんなときは恐怖でパニックになっているのですから、そっと見守り落ち着くのを待ちましょう。
5.具合が悪いとき
猫の具合が悪いと、つい寝床をのぞいて撫でたり励ましたりしたくなりますね。しかしそこはぐっと我慢です。可能な限りそっとして、ときどき様子を見るにとどめましょう。
ただし猫が本気で飼い主さんを避け始めたときは要注意!病状が深刻な場合が多いので、猫への負荷を最低限に押さえつつも常に監視し、急変に備えます。
まとめ
私たちは可愛さのあまりどんなときでも猫を猫可愛がりしてしまいます。しかし相手が猫でも、距離を置くべきときはあるのです。それは猫が人とは全く別の生き物で、その生き方を理解し尊重しなければ共に生きていけないからです。
とはいえ「距離を置くべきタイミングは人の場合と似ているな」と、思いませんでしたか?全く別だけど、実はよく似た生き物同士。だからこそ猫と人は仲よく暮らしていけるのかもしれませんね。