1.低カロリー
子猫のうちは高タンパク質のフードを推奨されていますが、シニア猫が高タンパク質のフードを摂取していると、腎臓に負担がかかりすぎるようです。
猫はシニア期を迎えると腎臓の病気にかかりやすくなります。そのため若い頃と全く同じフードを与え続けるのは良くありません。たとえ愛猫が欲しがったとしても、望むままに食べさせていると病気のリスクは高まってしまうでしょう。
シニア猫のフードはタンパク質含有量が30%前後、100gあたり400kcl以下のフードが適切だと言われています。
愛猫がシニア期を迎えたら徐々にシニア向けフードに切り替えて行くほうが良いでしょう。見た目には元気でも、猫は体調不良を隠しがちな動物のため、体のどこかに不調を抱えていることもあります。
シニア猫は腎臓病を患っている場合もあり、程度によってはタンパク質制限のための療法食を与えた方が良いこともあります。そのため、シニア期に入ったら一度は動物病院を受診して健診を受け、フードについて相談するのも良いですね。
2.柔らかい
シニア猫は若い猫に比べて、噛む力が弱くなっていたり、歯周病を患っていたりすることが多いです。そのため、柔らかいフードを食べさせてあげることもおすすめです。
ウェットフードは水分が多いので、普段あまり水を飲まない猫にはオススメです。
一方ドライ系フードの中にも、セミモイストタイプやソフトドライタイプといった柔らかく噛みやすいものがありますので、愛猫の状態や好みに合わせて選ぶと良いですね。
「シニア猫向けの食事」で気を付けるべきこと
シニア向けのフードにも、実は気を付けるべきことがあります。
まず腎臓の機能が低下してくる頃なので、「塩分」「リン」「マグネシウム」といったミネラル類の含有量が少ないものを選ぶ必要があります。これは結石の予防にも繋がります。
またシニア期に突入したばかりの7~8歳の猫は太りやすくなりますが、11歳を超えた「ハイシニア」と呼ばれる年齢になると逆に痩せやすくなるのも特徴です。そのため、愛猫の年齢と体重増減の傾向に合わせてフードを選んであげてください。
なお、ウェットフードは水分補給には良いですが「総合栄養食」があまりないため、注意する必要もあります。ドライフードが噛みにくそうだと感じたら、ぬるま湯でふやかして与えるのも良いでしょう。
まとめ
シニア猫向けの食事には若い頃と違った特徴も多くあります。ですがシニア期に入った瞬間にフードを切り替えなければいけないのかと言われれば、必ずしもそうではありません。今までのフードにシニア向けのフードを少しずつ混ぜて、愛猫の体調を見ながら切り替えるのが一番良い方法です。
また肉と魚のフードがありますが、これは年齢に適してさえいれば愛猫の好みで選んで構いません。味よりも品質のほうを重視すると良いでしょう。
猫も生き物ですからいつかはシニア期に突入します。その年齢を迎えてから慌てるのではなく、事前にしっかりと予備知識を蓄えておくのも愛猫のためには良いですね。