誤飲しやすい7つの物
1.猫の玩具
羽や兎の毛、キラキラモールなど、玩具には猫心をくすぐる物がいっぱいついています。夢中になって遊んでいるうちに間違って飲み込んでしまった!という場合がよく見られます。
2.布類(カーテン・毛布・靴下・手袋・マフラー他)
「異食症」で多いのが布製品です。遊んでいるとき、あるいはヒマを持て余しているときに食べてしまうといわれます。
またベッドに敷かれたペットシーツを食べることもあるようです。
3.ひも状の物(綿ロープ・毛糸・リボン他)
猫はひも状の物が大好きで、スウェットのひも(綿ロープ)や毛糸はその代表選手です。ひもや糸は飲み込みやすい形に加え、細くて長い形状から内臓に絡まりやすいという怖い性質も持っています。
4.ゴム類(輪ゴム・髪ゴム他)
面白い動きをする輪ゴムと、猫がくわえて遊ぶのにちょうど良い髪ゴム。どちらも噛むと切れやすく、飲み込んでしまいがちなアイテムです。
5.ビニール類(ラップ・レジ袋他)
ビニール類では、肉や魚を包んでいたラップをかじって飲み込む例が見られます。
またレジ袋は格好の遊び道具ですので、遊びの途中で口に入ることがあるようです。
6.紙(ティッシュペーパー・段ボール・綿棒他)
ティッシュペーパーを出したり、段ボールハウスや爪とぎをかじったりするのが好きな猫は、多かれ少なかれ紙を飲み込んでしまいがち。
また綿棒好きな猫は、噛んでいるうちにやはり飲み込んでしまうようです。
7.有毒植物(ユリ)
有毒植物はたくさんありますが、ユリがその代表なのは、花粉を舐めてもユリを活けているお水を舐めただけでも中毒になる毒性の高さにあります。
また猫草のような細い葉が猫の興味を引いてしまうこと、さらには花束で頂くことが多いため、受け取り拒否をしづらいユリ独特の背景事情もあるのです。
誤飲したときの対処方法
誤飲に気付いたらすぐ病院!
何か飲み込んだと思われる場合は、すぐに病院へ連れて行きましょう。毒物中毒以外ではすぐには症状が出ませんが、いずれも出てからでは遅すぎます。そして誤飲したと思われるものが手元にあれば持参してください。
さらに、もし口から糸が出ているような場合でも、可能な限りそのままで。もし引っ張って喉に詰まれば、窒息の危険性があるからです。
家族にしかできない「予防」
- 危険なものは猫の手の届かないところに置く
- 玩具で遊ぶときは必ず家族の目の前で
- 遊んだら必ずきちんと片付ける
また遊びの延長上以外では、「不安」や「退屈」が誤飲を誘発するともいわれます。猫の不安を取り除いたり、十分遊んで退屈しづらい環境を整えることも予防の1つになるのです。
まとめ
誤飲の治療は医師にしかできませんが、予防は家族にしかできません。それにはまず何にどんな危険があるかを知り、飲み込む可能性のある物を放置しないことが大切です。
しかしどんなに注意していても、誤飲が起こる場合はあります。そんなときはいち早く病院へ。この2つのことが飼い主さんにできる誤飲の1番の対処法です。