猫が尻尾をぶつける時の気持ち3選 仲を深める応え方も解説!

猫が尻尾をぶつける時の気持ち3選 仲を深める応え方も解説!

猫の尻尾には、大きく3つの役割があります。その1つが感情表現です。猫は、自分の気持ちを尻尾の動きとして表すのです。では、猫が自分の尻尾を飼い主さんにぶつけるように動かす時、猫はどのような気持ちなのでしょうか。さまざまな対象に尻尾をぶつける猫ですが、今回は飼い主さんに尻尾をぶつける時の気持ちに限定して探ってみたいと思います。

猫は尻尾で雄弁に語る

尻尾を立てる猫

猫の種類によって、長い尻尾や短い尻尾、先が鍵状に曲がった尻尾など、さまざまな形の尻尾がありますが、この尻尾には3つの役割があると言われています。

1つ目は「バランサー」。高い木の枝や塀の上でも素早く動けるのは、この尻尾のおかげです。

2つ目は「マーキング」。尻尾には強いニオイの分泌物を出す腺があり、それをこすりつけることで「ここは自分の縄張りだぞ!」と自己主張をするのです。

そして3つ目の役割が「感情表現」です。尻尾をピンと立てている時や股の間に隠している時、大きく左右に振っている時など、それぞれに感情が表れています。ですから、尻尾の様子を観察することで、猫の気持ちが汲み取れるようになるのです。

尻尾の動きで目立つのは、やはり大きく振ったり何かにぶつけるように動かす仕草です。

さまざまな対象に尻尾をぶつける猫ですが、今回は飼い主さんに対して尻尾をぶつける時の気持ちを探ってみたいと思います。

飼い主に尻尾をぶつけてくる時の気持ちとは

しっぽをすりつける猫

それでは、飼い主さんに尻尾をぶつけてくる時の愛猫の気持ちを考えてみましょう。

1.止めて!

猫が尻尾を左右に大きく動かしている時は、前述の通り「イライラしている時」です。飼い主さんに対して尻尾をぶつけながら大きく動かしているということは、イライラの原因が飼い主さんにあると考えられます。

例えば抱っこされている時に尻尾を大きく降り出したら、要注意です。「もう降ろしてくれ!」というサインだと受け取りましょう。撫でられている時も同じです。最初は気持ちよく感じていても、ある限界点を超えるとそれが不快感に変わることがあるのです。猫はそれを尻尾で示してくれます。

愛猫とのスキンシップ中は、尻尾の様子をよく観察しましょう。飼い主さんにぶつけるように大きく振り始めたら「そろそろ止めて欲しい」というサインです。気付いたら、静かに愛猫を解放してあげてください。

2.おねだり!

呼び止める猫

猫が尻尾を飼い主さんにぶつけてくるということは、飼い主さんに注目して欲しいということだと考えられます。人同士のコミュニケーションでも、後ろから近づいて相手の肩を軽く叩いて呼び止めることがありますが、それと同じようなことです。

愛猫が飼い主さんに尻尾をぶつけて呼び止めるということは、何か要求があるということです。尻尾で明示的に呼び止め、飼い主さんが気付いて自分を見てくれたら、その後は猫も飼い主さんの顔を見つめて「ニャー」などと鳴き、ご飯や遊びをねだってくることでしょう。

猫は、普段の飼い主さんとのやり取りをベースに、「こういう鳴き方をすればご飯をくれる」とか、「こういう仕草をすると遊んでくれる」などを学習し、その猫と飼い主さんの間にだけ成り立つオリジナルなコミュニケーションを確立します。呼び止められた後は愛猫の様子を見て、要求を叶えてあげてください。

3.大好き!

飼い主にマーキング

冒頭でご紹介した通り、猫の尻尾にはマーキングをする役割も備わっています。尻尾にある臭腺から出る分泌物を対象物にこすりつけることで、「ここは自分の縄張りだ!」「自分の持ち物だ!」と主張するのです。

マーキングの対象は、物だけに限りません。縄張りを共有している仲間同士がお互いのニオイをつけあい、自分達オリジナルのグループのニオイを作り出すということもあります。つまり、愛猫が尻尾を飼い主さんにぶつけてくる時には、マーキングの意味もあるのです。

愛猫が飼い主さんにマーキングする理由は「大好き」だからです。「大好きな飼い主さんは私のものだから誰にも渡さない」という気持ちが込められていると考えても良いでしょう。こんな時は飼い主さんもお礼の気持ちを込めて、優しく名前を呼びながら愛猫が喜ぶところを優しく撫でてあげてください。

まとめ

しっぽで飼い主を呼び止める猫

今回は、猫が自分の尻尾をぶつける時の気持ち、なかでも飼い主さんにぶつけてくるときの気持ちについて考えてみました。

「嫌だ、止めてくれ!」という拒絶の意思表示であったり、何かをねだりたくて飼い主さんを呼び止めるためだったり、大好きだという気持ちの表れだったりすることが分かりました。

他にも、愛猫の尻尾の動きやヒゲ、耳、瞳孔の様子など、愛猫をよく観察することで気持ちを汲み取ることができるようになってきます。

ぜひご自身の観察力を磨いて、愛猫とのコミュニケーションを深めていってください。

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