猫の寝相は安心しているか警戒しているかで違う!
猫はどのくらいリラックスしているかによって、寝る時の姿勢が異なります。野生時代の猫は自分の身を守るために、素早く動ける姿勢や急所を庇える体勢を維持する必要がありました。現代の猫も警戒している時は緊張感のある寝相、そして安心している時は無防備な寝相を見せるようです。寝相から読み取れる、猫の安心度について解説します。
猫の寝相から読み取れる安心度
1.丸まっている(安心度♡)
猫の寝相でもオーソドックスなのが体を丸めている姿勢です。通称アンモニャイトとも呼ばれるこの寝相は、比較的警戒心がある時に見られる体勢だといわれています。猫にとってお腹は急所なので、安心できない環境ではお腹を隠したくなるのです。警戒心が強く慎重な性格の子は、お腹を守れる丸まった姿勢が落ち着くのでしょう。
ただし愛猫が丸まって眠っているからといって「リラックスできていないのでは…」と、過剰に気にする必要はありません。猫を不安にさせる要因に心当たりがある場合は対処したほうがよいですが、丸まることで安心して眠れているという子もいます。
またいつも他の体勢で眠る猫が丸まって寝ている場合は、寒さを感じて暖をとりたがっているのかもしれません。室内の温度を調整してあげるとよいでしょう。
2.香箱座り(安心度♡♡)
前足を折りたたんだ座り方を香箱座りといいます。猫が警戒している時は、いつでもすぐに逃げられる体勢をとる傾向があります。前足をしまった香箱座りでうとうとしているのなら、比較的安心できているという証拠でしょう。
3.仰向けでお腹を見せている(安心度♡♡♡)
仰向けになっておへそを天井に向けている寝姿は、へそ天と呼ばれています。猫にとってお腹は急所なので、警戒心がある時にお腹を見せて眠ることはまずありません。猫がとても安心しているからこそ見られる寝相といえるでしょう。
へそ天はとても可愛らしい寝姿ですし、飼い主さんを信頼しているから無防備になっているのだと思うとますます愛おしく感じますね!
4.足を伸ばしてゴロンと横になる(安心度♡♡♡)
足を伸ばしてゴロゴロとくつろいでいるのは、敵に襲われる危険性を感じていないからこその態度なので、リラックスできている時の寝相のひとつです。また暑くも寒くもない快適な気温で心地良く眠れている時も、このような寝相になりやすいです。
まとめ
猫の寝相には個性がありますが、安心度を読み取る参考にもなります。愛猫への理解を深めるために、寝ている時の姿勢にぜひ注目してみてください。
とはいえ、愛猫がいつまでもお腹を見せて眠らないことに対し「信頼されていないのでは?」と気に病む必要はありません。猫も性格は様々なので臆病だったり警戒心が強かったりする子は、飼い主さんに懐いていても丸まって寝ることを好む場合もあるでしょう。丸まることで愛猫が安心してゆっくり眠れているのなら問題ないので、その様子を温かく見守ってください。
寒いから体を縮めている、逆に暑さから逃れたくて体を広げているという場合には、快適な気温に調整してあげてくださいね。また安心して眠れる環境を整えるために、落ち着ける場所に猫用ベッドを用意したり、愛猫の睡眠中はできるだけ静かに過ごしたりといった配慮も大切です。