1.大きな音や声をだす
猫は突発的な大きな音が苦手です。驚くだけではなく、パニックになって隠れて出てこなくなったり、体調不良を起こしてしまう猫もいます。
飼い主さんが使うドライヤーや離れた場所で使う掃除機など、自分に害がない生活音なら慣れてしまうことが多いです。しかし、猫のシャンプー後のドライヤーや掃除機が近づいてくるなど、自分に害があるとわかると嫌がってしまう猫もいます。
また、大きな足音、ドアを強く閉めるなど普段の行動で大きな音を出す人に、猫が近づかなくなることがあります。特に小さな子どもは突拍子もない行動をしたり、大きな声を出したりすることがあるので、苦手と感じている猫は多いです。
2.無理やり構う、しつこく構う
猫が食事、遊んでいる、毛づくろい、トイレ、寝ているときは構うのは避けましょう。集中しているときに構われることが猫にとってストレスとなってしまうからです。
猫から甘えてきたとき、猫が落ち着いているときに飼い主さんになでられるのはうれしいのですが、猫は長い時間構われることが好きではないので注意しましょう。しっぽを叩きつけるように振ったり、耳を後ろに向けてイカ耳をしていたりするのはイライラしているときです。
猫がイライラしている様子が見られたら構うのをやめて開放してあげます。しつこく構っていると、我慢の限界がきた猫に噛まれたり引っかかれたりしてしまいます。
爪切りや耳掃除など猫の体のお手入れも無理やり行ったり、しつこく行わないようにしましょう。猫は体を拘束されるのが苦手です。無理に行うと猫が暴れて怪我をする可能性があります。体のお手入れは猫が落ち着いているときに行い、嫌がったらお手入れをやめます。
できるだけ短時間でお手入れをする、できる範囲で少しずつ行う、おやつなどごほうびを用意して猫が嫌がらないようにしましょう。
3.来客に会わせる
室内で暮らす猫にとって家の中は縄張りです。お客さんを縄張りの侵入者だと思い、怖がって隠れてしまう猫がいます。
お客さんに猫を見てもらおうと、隠れている猫を無理やり引っ張り出して会わせることはやめましょう。猫にとって大きなストレスです。
4.新入り猫にいきなり会わせる
猫はもともと単独で行動し、自分の縄張りを持つ生き物です。縄張りとする家の中に新たに猫が来ることは侵入者がいることと同じです。突然会わせてしまうと、お互いに警戒したり怖がったりして、大きなストレスとなります。
猫の性格によってはすぐに仲良くなることもありますが、すぐに対面はさせないで別の部屋やケージを使って過ごさせ、対面は少しずつ時間かけて行うことが大切です。
まとめ
猫を驚かせてしまうことや、無理に構うことは猫がとても嫌がるのでしないようにしましょう。お客さんに無理に会わせたり、新入り猫と突然会わせることも猫には大きなストレスとなります。
もともと単独で行動すること、縄張りを持つ生き物であることなど、猫がどのような生き物なのか、きちんと理解を深めた上で接してあげたいですよね。