猫が『台風・雷』を怖がるのはなぜ?4つの理由と対策

猫が『台風・雷』を怖がるのはなぜ?4つの理由と対策

台風などの嵐の日、風の音や雷を怖がってどこかへ隠れてしまう猫は少なくありません。さらにパニックを起こしたり震えが止まらなかったりする猫も。なぜ猫はそんなに怖がるのか、その理由と恐怖の緩和方法をご紹介します。

猫が台風・雷を怖がるわけ

テレビの裏に隠れる灰色猫

1.耳がいいから

猫は耳がいいため、常に人より何倍も大きな音を聞いています。台風の風や雷の音は人でも恐いですから、猫に身を置き換えてみるとその恐怖のほどがうかがえます。

2.突然光ったり大きな音がしたりするから

嵐のときは突発的なことが頻発します。突然窓が光って雷鳴が響けば、猫でなくても驚きます。次また何が起こるか分からないという不安感が、恐怖をさらにかき立てるのです。

3.普段と違うことが起こるから

キジトラのドアップ

そもそも猫は雨と風が大嫌い。目鼻や耳が利かず獲物が獲れない上、敵に見つかる可能性が高まるからです。しかも嵐の日は家鳴りなど、ずっと異様な雰囲気に包まれます。そのため恐怖が倍増され、ますます怖いと感じるのでしょう。

4.トラウマがあるから

嵐のときに恐ろしい経験をすると両方が結びつき、嵐のたびにその体験が蘇ります。雷を極端に怖がる猫には、過去にそういう経験があるのかもしれません。

台風・雷嫌いの対策は?

窓の稲光と男性に抱かれる猫

まず飼い主さんが落ち着く

近年危険な豪雨や突風・落雷が増え、猫でなくても落ち着いていられないことが増えました。しかし猫は飼い主さんの不安や恐怖を敏感に感じ取ります。先に飼い主さんが落ち着く工夫をしてみましょう。

むやみに猫を構わない

抱っこ好きなら構いませんが、隠れ家にいるなら頻繁にのぞいたり撫でたり抱いたりしようとすれば逆に恐怖をあおります。気になるときは猫から見えるところに座ってときどき優しい声をかけ「怖くないよ。そばにいるよ」とさり気なく存在をアピールしましょう。

猫が落ち着ける場所を作る

引き出しの中の猫

猫が隠れたがるのはベッドの下や押入れ・コタツの中など、狭くて暗いところです。もし猫に定番の隠れ家があれば、ふかふかタオルなどで居心地をよくしてあげましょう。かまくらタイプの猫ベッドや段ボールハウスなどを、静かで安全な場所に設置・誘導するのもおすすめです。

おやつでトレーニングしてみる

食いしん坊にしかできませんが、「嵐の日には美味しいおやつがもらえるよ!」と楽しい条件付けをしてみましょう。おやつの後に抱っこやブラッシング、おもちゃで遊ぶなどの嬉しいことが続けば、さらに効果がアップします。

獣医さんに相談する

食欲不振など体調を崩すほど怖がる場合は、過去の怖い経験がトラウマになっているかもしれません。その場合は医学的なケアが必要ですので、病院で相談し、薬やサプリメントなどで恐怖を和らげる方法を探りましょう。

まとめ

段ボールの中で怖がる猫

台風や雷が怖いのはどんな動物でも同じです。しかし猫は耳がいいので余計怖がるのかもしれません。また恐怖は過去の経験ともリンクします。

体調を崩すほどの恐怖症は医療の力を借りなくてはなりません。しかしそうでもなければ、安心できる隠れ家と飼い主さんとのつながりで克服できるかもしれません。

少なくとも今回うまく気を紛らせてあげられれば、次回きっといい影響を残せるでしょう。

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