猫が「噛む」理由とは?
猫に噛まれた…という飼い主さんは少なくないと思いますが、その頻度があまりにも多いとちょっと心配になりますよね。そもそも猫は、いったいどのような理由で噛んでしまうのでしょうか。
当たり前の行動!
「噛む」という行為は猫の日常です。
猫は人間と共に住んでくれる野生動物です。普段は力を隠していますが、牙や爪などの鋭利な武器を持っています。興味を引くものがあれば猫パンチをしたり噛みついたりして好奇心を満たします。
あくまでも、価値観の違う動物種と暮らしている事を理解しなければなりませんが、日々ケガが絶えないのはやはり辛いです。猫の習性を人間が学び、どのようなパターンの時に攻撃されるかがわかれば、猫との付き合い方が楽になるかもしれません。
身体が痛い
もう一つ、病気や怪我による身体の痛みから噛む場合があります。
猫は身体の痛みを我慢してしまう習性があります。いつもならば怒られない撫で方や抱っこをしていても、噛みつかれたり激しく抵抗をされたりする時は病院を受診してくださいね。
1.きょうだいと遊べなかった猫の場合のしつけ方
親猫や兄弟猫などと遊ぶ時間を持つことができなかった猫は、噛む場合があります。
噛みつきやパンチが過ぎると相手から怒られます。甘噛みや本噛みの違いを「猫対猫」の遊びの中から学ぶことができます。しかし学ぶ前に猫界から離れてしまうと社会化を終えることができません。
まず、一番噛まれやすい部位である「手」を遊び道具と見立てないでください。必ずオモチャを使い、程よく走らせたり噛ませたりしてストレスを発散できるような運動をさせてあげましょう。待ち伏せして噛み付いてくる猫への対策は、とにかく相手にならない事です。
2.甘えている場合のしつけ方
猫が甘えていると、突然にガブリと本気で噛まれることがあります。
機嫌よく甘えていたのに突然噛んできたり、撫でていて気持ちよさそうにしていたのに急に噛んだり引っ掻いて逃げていく。猫には時々このようなことが見られます。理由がわからないことも多いのですが、臭いが違う、触ってほしくない場所に触られたなど、微妙にいつもと違うことに対して反応してしまうようです。
猫を叩いたり、大声で怒鳴ると逆効果になりますので絶対にやめてください。痛いですが、猫の力が緩んだ瞬間に、何事もなかったようにそっと噛まれている部分を抜いてください。人間が応戦すると余計にエスカレートし、攻撃がひどくなる場合もあります。
3.不満を感じている場合のしつけ方
「嫌!」という気持ちが根底にある時も、噛む場合が多くあります。
住んでいる環境に不満があり、八つ当たりするために噛む場合は「転化行動」と言われます。その他病院へ行く前に恐怖心から噛む事があります。ブラッシング、爪切りなどお世話が長過ぎても噛まれます。
猫が不満を感じる原因を探り、解消してあげる事が大切です。お世話は短時間で尻尾を大振りし始めたら終了します。病院へ行く時は仕方がありませんが、キャリーバッグなどは常に見えるところに置いて慣れさせてあげましょう。
まとめ
猫が『噛む』のはワケがある!理由別に考えるしつけ方3つについてお伝えいたしました。
皆様の愛猫が噛む理由、解決したでしょうか?人間本位に考えてしまうと見えないことは多くあります。
人間の生活スタイルに歩み寄ってくれる猫のために、人間も学ぶ必要があるでしょう。