猫の寝相からわかる心理状態
猫は環境と気持ちによって寝相を変化させる動物で、寝相のパターンによってどのような状態にあるかを知ることができます。
例えば、警戒していれば、すぐにその場から逃げられるように足裏を地面につけて警戒しながら寝ていたり、暑い時には手足を伸ばして熱を放出させたりします。
猫の睡眠環境をより整えてあげるためにも、寝相のパターンでどのような気持ちでいるのかを具体的に考えていきましょう。
1.ごめん寝
揃えた前足の間に顔をうずめた状態の寝姿は、まるで頭を下げてあやまっているかのような少し変わった寝相です。猫の心理状態は環境に不満があり我慢している可能性も。
- 周囲が騒がしい
- 眩しくて光を遮っている
猫の聴力は、人よりも広範囲の音を聞き取ることができ、眼球はわずかな光をでも増幅させる機能が備わっていますので、不快に感じながらもその場で眠り続けることがあります。
猫にとって居心地が良い場所であったり、「飼主さんの傍を離れたくない」という気持ちがあるのかもしれません。この寝相になったら部屋の照明やテレビの音量などにも配慮してあげましょう。
2.アンモニャイト
「猫は丸まって寝る」というイメージをもつ方も多いのではないでしょうか。ぐるりと渦巻のように丸まり、まるでアンモナイトのように見えることからつけられた名称です。猫によくみられる寝相ではありますが、室内の温度が低い時にも多く見られます。
猫は寒さを感じると、体から熱を逃がさないように丸くなります。部屋の温度を確認したり調節しながら様子を見守りましょう。
3.ヘソ天
仰向けでゴロンと転がり、おへそを天井に向けた状態の「ヘソ天」は、とてもリラックスした状態の寝相です。前足を胸のところへ置いたり、横においてまっすぐ寝るなど、見ているだけでも癒されますよね。猫はお腹が弱点なので、まわりの環境や飼主さんの事を信頼していなければ、この寝相になることはありません。
見た目の可愛さから、ふわふわのお腹に顔をうずめたくなりますが、ちょっかいを出し過ぎてしまうと信頼を裏切る行為にもなりかねません。邪魔をせずにそっと見守ってあげましょう。
まとめ
猫の気持ち良さそうな寝顔は、飼主さんにとって最高の癒しですよね。猫が心地よく眠れているかどうかは「寝相」に反映されるので、たまに寝ている姿を確認すると良いでしょう。
猫の長い睡眠時間は体力の温存や回復をする大切な時間です。眠れない日が続くと体調を崩しやすくなってしまいますので、リラックスした状態でたっぷりと眠れるように睡眠環境を整えてあげたいですね。